《Xと違って『アダルト広告』も『思想強めのインフルエンサー』もないけれど…》「mixi2」が“一過性のブームで終わる”可能性がある理由
すでに登録者数は120万人を突破――mixi2が話題だ。同アプリは株式会社MIXIがリリースした完全招待制の短文SNSで、かつてmixiを使っていた40~50代は歓喜に沸いている。しかし、今後拡大するためには「若者人気の獲得」や「ビジネス利用」がカギとなる。mixiと馴染みの薄い若者たちは同アプリをどう見ているのか? ビジネスパーソンが注目すべきSNSなのか? ITジャーナリストで成蹊大客員教授の高橋暁子氏が解説する。 【閲覧注意/画像多数】「胸まるだしの女性が乳をしぼる動画」が野放しになYouTubeの闇 ◆◆◆
「広告ゼロ」従来SNSへの不満が解消されたmixi2
執筆現在、mixi2が中年世代の間で爆発的に広まっている。それは間違いなく、「mixi」の名を継いでいるからであろう。そこから連想される、かつてのつながりや思い出が楽しいのだ。 招待制をうたうが、一つの招待から何人でも参加できる。筆者がFacebookで早速、招待用のURLを投稿したところ、数十名がそこから参加してくれた。普段は特に反応がない人たちも参加しており、改めてmixiの中年世代からの人気ぶりに驚いている。 近年はXやFacebook、InstagramなどほかのSNSへの不満が募っていたことも、mixi2人気につながっている。従来のSNSはとにかく広告がひどい。詐欺広告だけでなく、最近はコンプレックスを過度に刺激するもの、子供には決して見せられないアダルト広告も多く表示されるようになった。特にXについては、インフルエンサーによって拡散された投稿が優先表示されるようになったため、友人の投稿が見づらくなっている。 翻って、mixi2はなんと広告ゼロ。フォローした相手の投稿が時系列で並ぶので、とても見やすい。人気の投稿を見たければ、発見タブから「ユーザーの身近ではやっていること」が閲覧でき、その快適さに驚く声は多い。 かつてmixiを利用していた中年世代なら、楽しめることは間違いない。しかし、ビジネスとして成功するためには、もっと若い世代――たとえばZ世代などへの拡大が必要だ。では、若者たちはmixi2の登場に、どんな感想を抱いているのか?
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