現在27歳で「年収350万円」ですが、無駄遣いしていないのに収支がほぼ同じです…さすがに貯金ゼロはマズいでしょうか?
自分では無駄遣いをしているつもりがないのに、なぜか支出と収入があまり変わらないという方もいらっしゃるでしょう。支出が多くなりがちなときは、そのままにせず「なぜ貯金ができないのか」を明確にすると、支出をおさえられる可能性があります。 今回は、20代~30代の平均支出や、「無駄遣いが少ないつもりだが支出が多い理由」についてご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
20代~30代の平均支出はいくらくらい?
もし年収が350万円で、賞与額を考慮しない場合は、月収に換算すると約29万円になります。一般的に「税金や社会保険料が引かれると手取りは75%~85%程度になる」とされているため、おおよその手取り額は21万円~25万円になるでしょう。 総務省統計局が2023年に実施した「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、単身かつ勤労者世帯で34歳以下の場合、1ヶ月の平均消費支出は16万7633円でした。もし、年収が350万円で支出と収入がほぼ同じである場合は、世代平均よりも支出が多いといえそうです。
無駄遣いが少ないつもりなのに支出が多い理由
「ぜいたくをしていないのにお金が足りない」という場合は、無意識にお金を使いすぎている可能性があります。 例えば、好きなアーティストのファンクラブに加入したり、音楽のサブスクリプションに入ったりすると、毎月の支払いが必要です。もしファンクラブが月額換算で500円、音楽のサブスクリプションが月額1000円だとすると、1年で1万8000円の出費になります。 また、勤務日にコンビニで200円のコーヒーを購入する生活を月に20日、1年間続けると4万8000円が出ていく計算です。ファンクラブやサブスクリプションの費用と合算すると、1年間で6万6000円を支払っていることになります。 このように、つい支払ってしまう費用が増えるほど、年間の支出も大きくなるでしょう。 支出額を少しでもおさえるためには、まず自分の収支を把握することが大切です。収支を把握できなければ、漠然と「なぜかお金が足りない」と思う状態が続くでしょう。 もし、支出をおさえても収入とあまり変わらない場合は、年収自体が足りていない可能性があります。この場合は、収入を上げなければ貯金ができないままになるでしょう。