そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
古くからの伝統を継承していたブランド名を廃止してきた日産車の中で、「スカイライン」は、「フェアレディZ」と共に伝統を背負っているモデルです。 現在のスカイラインは2014年に登場したもので、当時既に希少となっていた後輪駆動セダンを継承しています。 登場当初は、V型6気筒3500ccエンジンと電気モーターに7速ATを組み合わせた日産独自のハイブリッドモデルと、ダイムラー社製の直列4気筒2000ccターボエンジンモデルの2種類で登場しました。 ハンドルと車輪が連結していない、モーター制御のダイレクトアダプティブステアリングなどの、当時の先進技術も搭載しています。 しかし、登場間もなくこのダイムラー製のターボエンジンに批判が集中してしまいます。 このエンジンは当時流行していたダウンサイジングターボエンジンだったのですが、日産車のファンには、伝統的モデルのスカイラインに他社のエンジンを搭載することが受け入れられなかったのでしょうか。 このモデルは、車両価格が割高だったりメンテナンスの点でも難があったためか、2019年のマイナーチェンジで廃止されます。 このマイナーチェンジでは新型のV型6気筒3000ccターボエンジンを搭載、よりハイパワーな仕様のグレード名を400Rとしたり、ハイブリッドモデルには運転支援システムのプロパイロット2.0を搭載するなど、大幅な変更が行われています。 2024年現在では、ハイブリッドモデルが廃止されるなどラインナップは縮小されましたが、ターボエンジン車を中心に今なお進化中です。 各社がセダンモデルの不振から伝統あるモデルを廃止していますが、日産自身もスカイラインの継続を色々検討していることでしょう。 かつてのライバルだったマークXもなくなり、レクサス「IS」を残すのみとなってしまいましたが、稀有なモデルとしてセダンスタイルを継承していってほしいものです。