「生理への理解」は広がってる? “うめき声連発!?”の生理痛研修、フェムテック市場の急拡大、生理カルタ...女性が抱える生理の課題、解決に向けて異業種企業の動きも活発化
『TIME LAB』が販売している「温熱・振動ベルト」は、生理痛を熱で軽減。
「へその尾から子宮までしっかり暖めて、振動でマッサージをして血流をよくするというテーマでつくらさせていただいています」と、『TIME LAB』の関川今日子さんは話します。1度に30分間暖めてくれるそうですが、この細かい振動の刺激も痛みを和らげる効果があるそう。
“丸いマーク”のついたブースで発見したのは、最大12時間使用できる生理用品「月経ディスク」。
商品紹介に携わる『ニッセイエコ』の大木千里さんは、「社会に進出していたり忙しい時間が多いと思うんですが、その中でお手洗いに行けないなどの不安は取れる」と商品の利点を挙げました。
そのほか会場内では、2枚の電極シートをお腹に貼り電流を流すことで痛みの症状を和らげる「月経痛緩和デバイス セラフィナF」など、技術の進化によって誕生したアイテムが展示されていました。
参加した女性たちからは、「こういうものの力を借りて軽減できるのなら、頼ってみたいなとかと思います。期待しています」、「ショーツとか前よりは増えてきたなと。我慢するのではなく、快適に過ごすことを後押ししてくれるなと思います」など声が寄せられました。
異業種も参入!寝具メーカーは生理用パンツを提案
生理への理解が深まるなか、会場では、異業種からの出展も目立ちました。そのひとつが、布団で有名な『西川』。 良質な眠りを追求する同社では、布団だけでなく、“生理の漏れ”を気にせずに眠れることを目指し、漏れの悩みを解消する「生理用オーバーパンツ」を開発。
同商品について、『西川』の横田拓之さんは、「裏返すとパンツのところ、防水の布があります。経血の漏れを防ぐ対策となっています」と話します。 女性が抱える生理の課題。男女ともに働きやすい環境をつくるべく、社会全体のサポートが進んでいました。
最新技術によって、さまざまなアイテムが誕生している“生理用品”。「キャッチ!」スタジオ内では、「フェムテック トーキョー」の様子を見ていた恩田千佐子アナウンサーが、「私の若いときにこれがあったらなと」と、急拡大するフェムテック市場に関心を寄せるシーンも。
「(生理中は)家で寝ていてもおなかが痛いので、痛み止めの薬を飲んで仕事をしていたんですけど、休むのがいいというわけではなくて、仕事をしながら皆さんに“理解してもらえること”もすごく大事なこと」と自身の経験を明かし、続けて「会議も1時間に1回、トイレ休憩を設けてくれると、女性が“今日ちょっと生理なんだけどな…”ということを知られずにトイレに行ける。そういうことも大事にしてほしいな」と、生理に関する課題解決への思いを語りました。