京都・嵐山より見ごたえあり!? 全長1.8km竹林「向日市・竹の径」穴場の絶景レポート
■街に点在する歴史ある古墳群
向日市は、街にさまざまな古墳が点在しているのも特徴の1つ。観光協会では、西向日駅の隣駅である東向日駅から洛西口駅まで、6つの古墳を見て回る約2時間半の「古墳めぐり」コースが紹介されている。 今回は竹林が目的だったので全ての古墳は網羅できていないが、竹林へと向かう途中、3つの古墳を見て歩くことができた。 向日神社北側の勝山公園内にある「元稲荷古墳(もといなりこふん)」、 竹林近くにある「桓武天皇皇后陵(かんむてんのうこうごうりよう)」、そして竹林内にある「寺戸大塚古墳(てらどおおづかこふん)」である。 寺戸大塚古墳は、古墳時代前期、4世紀の前方後円墳。全長は約98mあり、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)など多くの出土品があった。一見雑木林のように見える場所にも、大昔の歴史が詰まっていると思うとわくわくする。 ちなみに東向日駅近くの向日市文化資料館では、古い街並みを再現した3Dマップなど歴史を体感できる展示がたくさんあるので、時間があればぜひ足を延ばしてほしい。
■美しい日本の道。全長約1.8kmに渡る「竹の径」
出発地点の向日神社から北に25分ほど歩くと、竹の径の入口に到着だ。ここから全長約1.8kmの竹林が続く。嵐山の「竹林の小径」の全長が約400mであり、その長さは圧倒的だ。 真っ直ぐに空へと伸びる竹が美しい。街歩きで汗ばんだ体には、凛とした空気が広がる竹林がとても涼しく、気持ちよく感じた。 向日市は、もともと良質な筍の産地で「たけのこの里」としても有名な場所。平成12年に景観保全のために整備して作られたのが、この「竹の径」で、植えられているのはすべて向日市特産の「孟宗竹(もうそうちく)」だ。 歩く際は、竹垣にも注目してほしい。さまざまなデザインの竹垣は全8種類。竹の枝を束ねた「竹穂垣」や古墳の形をイメージした「古墳垣」、波のようなデザインの「海道垣」など、それぞれのデザインコンセプトを読みながら歩くのがまた楽しい。 10月にはライトアップイベント「竹の径・かぐやの夕べ」が開催され、幻想的な竹林が体感できる。