パラ車いすテニス“最年少”金メダル 小田凱人選手 強さの秘密とは?【バンキシャ!】
パリ・パラリンピックで8日、車いすテニスの小田凱人選手が、この種目、史上最年少で金メダルを獲得しました。「誰もやらないことをする」。この言葉を大切にしているという小田選手。バンキシャ!は18歳で世界一になった、その強さのワケを取材しました。(真相報道バンキシャ!)
フランス・パリで8日未明、車いすテニス・男子シングルス決勝。18歳の小田凱人選手は、最終セットまでもつれる熱戦を繰り広げた。 小田凱人選手 「過去一番大きな声援だった。これまで感じたことない緊張感、途中から凱人コールが大きくなって、これは俺のもんだなって感じで」
パラリンピック初出場にして、この種目、史上最年少で手にした金メダル。世界の頂点をつかんだ小田選手。かつて自らの著書「I am a Dreamer」(KADOKAWA)で、「誰もやらないことをする」と語っていた。 「“誰もやらない”テニス」。そこに、小田選手の強さの秘密があった。 アテネ・パラリンピック金メダリストの齋田悟司選手は「小田選手特有のスタイル。新しい時代の予感」と話す。 ◇ 9歳の時、左足に骨肉腫が見つかった小田選手。そんな中で出会ったのが、車いすテニスだった。きっかけは10歳の時、車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾さんのプレーをみたこと。夢中で練習を続けたという。 15歳でプロに転向。史上最年少で全仏オープン優勝など数々の記録を打ち立てた。国枝さんの引退後、次世代を担うエースにまで成長を遂げた小田選手。
パリ・パラリンピックの車いすテニス・男子シングルス決勝は、まさに激闘だった。相手は世界ランキング1位のイギリスのA・ヒューエット選手。幾度となく、対戦してきたライバルだ。 互いに1セットずつを取り合い、運命の第3セット。このセットをとったほうが金メダル。一時、点差が開き、相手のマッチポイント。あと1ポイントとられたら試合終了という絶体絶命のピンチ。しかし、小田選手は、このプレッシャーを楽しんでいるようだった。