鶏肉を毎日食べるのはヘルシー? 栄養士が解説
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 アメリカ人と言えば、鶏肉が大好き。簡単に手に入るし、価格も手頃で、調理法も無限にある完璧な食べ物と言える。さらに過去数十年の間、鶏肉は「ヘルシーな」食品の代表格と見なされ、食生活を改善したい人が食べるべき食品ランキングに常にランクインしている。 とはいえ、鶏肉を食べ過ぎることはあり得る? ヘルシーな食事を心掛けていても、食べ過ぎてしまうことはあるの? これらの疑問の真相を解明すべく、栄養学の専門家二人に話を聞いてみた。今回は、人気の高いたんぱく質源について知っておくべきことと、鶏肉ばかり食べている人が平日の夕飯のローテーションを考え直すべきかどうかについて解説。
鶏肉の栄養メリット
栄養価が非常に高い鶏肉。栄養士でヘルスコーチのジェシカ・コーディングさんによると、鶏肉にはビタミンB12、カリウム、セレンのような重要な栄養素が詰まっている。さらに「筋肉の構築と維持に不可欠なうえ、傷の治癒、免疫機能、血糖値の管理にも役立つ」脂肪の少ないたんぱく質の優れた供給源でもある。 鶏肉の利点はそれだけではない。栄養士でジムのオーナーでもあるキム・ヤウィッツさんは、ステーキ、ベーコン、デリミートなどのたんぱく質の代わりに鶏肉を選ぶと、老後に「心臓病や脳卒中の予防」に役立つかもしれないと話す。こうして聞く限り、悪い点はなさそう。
すべての鶏肉が同じではない
鶏肉の栄養価は、部位や皮の有無によって大きく異なる。骨なし皮なしの白身肉100gには、たんぱく質が32g、脂肪はわずか3gしか含まれていないけれど、同量の赤身肉には、たんぱく質が23g、脂肪が8g(この一部は飽和脂肪酸)含まれている。そして、骨付き皮付きの場合、脂肪の含有量はほぼ2倍になる。 とはいえ、赤身肉がすべて悪いとは考えないで。ヤウィッツさんによると、胸肉は「ナトリウムと飽和脂肪が少ない」のに対し、赤身肉は「鉄分と亜鉛が多い」そう。だから、赤身肉も体にいい栄養素を提供してくれる。あらゆる種類の鶏肉がすべて同じ栄養メリットを提供するわけではないことを覚えておくことが大切。