シンガポール初代首相の自宅、末息子が取り壊しを申請
（ブルームバーグ）： シンガポール初代首相の故リー・クアンユー氏の自宅を巡る確執が激化する中、末息子リー・シェンヤン氏は、同国で最も有名になったこの建物を取り壊す許可を当局に求めている。
シェンヤン氏は15日、両親の遺志を尊重し、オックスリー・ロード38番地の家屋を取り壊し、その後、家族が所有する小さな私邸を建設する許可を申請しているとフェイスブックに投稿した。
シェンヤン氏の投稿は、この邸宅で暮らしていた妹のリー・ウェイリン氏が亡くなってから１週間後のものとなる。２人は、植民地時代に建てられた父親の邸宅の取り壊しを巡り、兄のリー・シェンロン前首相と長年にわたり争ってきた。
この私的な論争が改めて公になったことで、シェンロン氏の後継として５月に首相に就任したウォン氏にとって新たな政治的問題になる恐れがある。2025年11月までに総選挙を実施しなければならないウォン氏は、物価上昇の懸念への対応や、波乱含みの米中関係の調整に忙殺されている。
原題：Singapore Ex-Premier’s Son Seeks to Demolish Patriarch’s Home（抜粋）
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Chanyaporn Chanjaroen, Low De Wei
