今季はもう絶望的? 欧州、期待外れのクラブ(6)止まらない失点…。欧州王者がブレーキ
8月に開幕した2024/25シーズンだが、早くも各リーグの順位表では上位と下位のクラブで差が開きつつある。低迷するクラブの中には、開幕前には大きな期待を受けていたものの、スタートダッシュに成功できなかったクラブが存在する。今回は欧州5大リーグの序盤戦で期待ハズレに終わったクラブの現状を紹介する。 ※情報はすべて10月4日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。
アタランタ(イタリア) 監督:ジャン・ピエロ・ガスペリーニ 順位:12位(2勝1分3敗) 昨季UEFAヨーロッパリーグ(EL)を制したアタランタだが、今季はなかなか調子が上がってこない。ここまでリーグ戦6試合を消化し、2勝1分3敗の12位(11得点11失点)。得点も多いが失点も多く、勝ち点を取りこぼしている印象だ。 スタートダッシュに失敗した要因として、真っ先に考えられるのは主力選手の退団だ。今夏の移籍市場で、主力中の主力だったトゥーン・コープマイネルス(→ユベントス)がチームを離れたため、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督にはコープマイネルスの穴を埋めるべく中盤の再編成が求められた。 また、今夏の移籍市場では、FWマテオ・レテギやMFファン・クアドラード、トリノからDFラウル・ベッラノーヴァなど実力者を数多く獲得したが、これによって新戦力をフィットさせるのに時間がかかっている。 セリエA上位を狙う実力は十分にある陣容だが、ガスペリーニのサッカーの中でスカッドの最大出力を引き出すためには時間が必要なのだろう。 とはいえ、既に素晴らしいパフォーマンスを披露している新戦力もいる。今夏新たにアタランタの一員となったレテギは、ここまでリーグ戦6試合で4ゴールと躍動中。すべてのピースがハマった時、アタランタは手のつけられない存在になるかもしれない。
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