〔東京外為〕ドル、154円台前半=ユーロ買い戻しなどで下落(25日午前9時)
25日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、先週売られたユーロを買い戻す動きなどを背景にドルを売る動きが優勢となり、1ドル=154円台前半に下落している。午前9時現在、154円13~15銭と前週末(午後5時、154円71~72銭)比58銭のドル安・円高。 前週末の海外市場では、欧州時間は154円80銭台に水準を切り上げた後、154円40銭前後でもみ合い。米国時間の序盤は11月のS&Pグローバル米製造業PMIの良好な結果を受けて買いが優勢となり、155円前後に上昇。その後は新規の材料に欠く中、終盤にかけて154円60~90銭台で方向感なく推移した。 週明けのドル円は「先週売られすぎたユーロが買い戻されて、ドルが売られたことがドル円に波及したのではないか」(外為仲介業者)とされ、154円近辺まで水準を切り下げた。いったん154円20~30銭台に持ち直したが、その後は154円10銭前後に弱含んでいる。 東京時間は、「月末の五・十日のため、実需の売り買いが交錯する」(同)とされ、仲値公示にかけては実需のフローが膨らむとみられる。ただ、その後は新規の取引材料に乏しく、方向感を欠く展開が予想される。市場では「米国の感謝祭を控えて参加者が少なくなるため、値幅が大きくなる可能性があるが、方向感は出づらい」(大手証券)との声が聞かれた。 ユーロは対円で下落、対ドルで小幅安。午前9時現在、1ユーロ=161円52~54銭(前週末午後5時、162円23~24銭)、対ドルでは1.0478~0480ドル(同1.0485~0486ドル)。