【ハイライト動画あり】フィジー代表、アメリカ代表との熱戦を制し決勝進出。パシフィックネーションズカップ準決勝
だが、その直後の14分、キャプテンのHOテヴィタ・イカニヴェレが危険なプレーでシンビンとなり、フィジー代表は数的不利な状態になる。それでも余裕が出てきたフィジー代表は、自陣からボールを大きく動かし、最後はFW(フォワード)、BK(バックス)一体となってつないで、20分にSHロマニが右端にトライを挙げて、22-3と突き放した。
終盤、アメリカは相手ゴール前でチャンスを得たものの、フィジーの激しいディフェンスに阻まれ、試合はそのままノーサイドを迎えた。3トライを挙げたフィジー代表が、22-3でアメリカ代表を下して、決勝に進出。6度目のPNC優勝に王手をかけた。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は2トライを挙げた、NO8カナカイヴァタが選出された。
善戦したものの決定力不足が響き敗戦したアメリカ代表のスコット・ローレンスHCは「試合中に勢いが出た時があっても、それが止まってしまった。それでも我々の規律には満足している」。
「フィジー代表はエキサイティングな攻撃をするチームだが、ディフェンス面ではプレッシャーをかけ続けることができたと思う。大きなポイントは、自分たちのやるべきこと、セットプレーのスピードを正しくすること、そして一貫して前線で身体を張ることが重要だった」と振り返った。
ゲームキャプテンを務めたWTBアウグスバーガーも、「私たちは相手のフィジカルに応えたかった。この試合に臨むにあたって、それは我々の柱のひとつだった。だから、時にはショットを決めたり、ノックオンを誘ったり、相手の攻撃を封じたりすることができたが、後半はそれができなくなってしまった」。
「私たちはベンチがエネルギーを発揮することに重点を置いている。彼らが入って試合のテンポを上げなければならない。だから私は彼らを誇りに思う。これからもハードワークを続けるしかない」と前を向いた。
決勝に進出したフィジー代表のミック・バーンHCは、「自分たちの立ち上がりは良くなかった。でも、アメリカ代表のプレーは素晴らしかった。彼らはフィジカルで、私たちに大きなプレッシャーをかけ、プレーをさせてくれなかった」。