【ハイライト動画あり】フィジー代表、アメリカ代表との熱戦を制し決勝進出。パシフィックネーションズカップ準決勝
HO(フッカー)ケペリー・ピフェレッティが控えに回り、先週デビューした元アイルランドU20代表のショーン・マクナルティーが先発に上がった。また、キャプテンのLO(ロック)グレッグ・ピーターソンがベンチスタートとなり、45キャップのベテランWTB(ウィング)ネイト・オウグスバーガーが、ゲームキャプテンを務めた。FB(フルバック)は初キャップとなるトビー・フリッカーが入った。
3681人のファンが集い、試合はフィジー代表のハカである「シンビ」が披露された後、午後7:05に秩父宮ラグビー場でキックオフされた。試合は準決勝にふさわしい熱戦となった。
先手を取ったのは、世界ランキングでは格下のアメリカ代表だった。ディフェンスでしっかりと前に出てタックル、相手陣に攻め込むと、前半4分、SOクリス・マッティーナが、PG(ペナルティゴール)を決めて3点を先制する。イーグルスは17分にもPGのチャンスを得たが、これを決めることはできなかった。
だが、徐々に自力で勝るフィジー代表がペースを握りはじめる。スクラムで優位に立ち、20分、ゴール前のモールでは仕留め切ることはできなかったが、23分、SOケイリブ・マンツのPGで、3-3の同点に追いついた。
さらに26分、FBアームストロングラヴラのキックで相手陣に攻め込むと、ラインアウトは相手に取られたが、ゴールライン上でカウンターラックに成功し、最後はNO8(ナンバーエイト)エリア・カナカイヴァタが押さえてトライ。ゴールも決まり10-3とフィジー代表が勝ち越した。
しかし、その後はアメリカ代表が再びディフェンスで粘りを見せて、10-3で試合を折り返し、後半に入っても、引き続き拮抗した展開が続いた。
それでも地力で上回るフィジー代表は11分、ラインアウトからパスを繋いで前進し、WTBヴアテ・カラワレヴが右サイドをゲインし、最後はSHロマニのオフロードパスを受けたNO8カナカイヴァタが2つ目のトライを挙げ、17-3とリードを広げた。