日経平均の行方を占うエヌビディア決算まさかの"不発"?
日銀の植田和男総裁が国会答弁で金融緩和の調整姿勢を維持したと受け取られ、8月23日前場には円が買われて株価は下げに転じた(写真:ブルームバーグ)
8月23日の日経平均株価は前日比153円高の3万8364円で引けた。依然として日本銀行に対する不安と、日米の選挙に対する不透明感があり、従前から指摘しているとおり、相場の本格的な反発はやはり10月からとなりそうだ。 テックのファンダメンタルな3年サイクルは来年夏まで力強いと思っているが、自民党新総裁が誰になるか次第で状況は変わってくるだろう。ポイントは、円安容認か否か。 円安を容認する新総理なら、ファンダメンタルズどおり来年夏まで相場も上昇していく期待があるが、官邸あるいは日銀が円安を容認しないと、途中で息切れするかもしれない(図の破線)。とはいえ、内田真一・日銀副総裁が「市場が不安定な状況で利上げはしない」と軌道修正したため、2万4000円まで下がるシナリオが現実化する可能性は低くなったと考える。
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木野内 栄治