AIが学びの疑問を解決、進研ゼミ「チャレンジAI学習コーチ」が日本e-Learning大賞を受賞
株式会社ベネッセコーポレーションは、進研ゼミの「チャレンジAI学習コーチ」が第21回日本e-Learning大賞で生成AI特別部門賞を受賞したことを発表した。 【画像】教科に関する質問や学習法などを相談できる チャレンジAI学習コーチは、小学4年生から中学3年生の進研ゼミ会員を対象に、学習に関する疑問をリアルタイムで解決するサービス。対応教科は小学生が国語・算数・英語・学習法で、中学生が国語・数学・英語・理科・社会・学習法となっており、「式の立て方がわからない」「小数点の付け方を間違えてしまう」という質問のほか、「集中力が続かない」「やる気勉強法」といった内容を相談可能だ。 同サービスの特徴は、AIとの対話を通じて「何がわからないのか」を子供自身が言語化できることだ。疑問や不明点を言語化できず、問いかけが曖昧になる子供に対し、AIがわからないことの原因を予測。問題の答えを直接教えるのではなく、子供たちが自ら答えにたどり着けるようにサポートする。 さらに、褒め言葉や励ましの要素をAIの会話に取り入れた。「何度も質問をするのが恥ずかしい」「こんなことを聞いたら恥ずかしい」といった不安を取り除き、子供が気兼ねなく疑問を解消できるようになっている。 なお、AIとのやりとりで疑問が解決できないケースに備え、専門の教科アドバイザーが回答する体制も整備。わからないことを放置しないことで、子供たちが自らのペースで学習を進め、学習意欲を高められるようにした。 同社は今回の受賞を受け、一般社団法人日本オンライン教育産業協会が主催する「オンラインラーニングフォーラム2024」で、同サービスに関する講演を実施する。同講演では開発責任者が登壇し、サービス開発の背景や工夫点を解説する。
こどもとIT,編集部