【ボート】現行エンジンの部品交換は高配当的中への道しるべ
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」 全てのレース場に共通して、使用しているボートとエンジンは1年間で全て新品と入れ替えられる。規格などは変わらず、前回と同じものとの入れ替えだが、その都度エンジンの出力だったり当たる部品のトレンドが変わったりしていることは確かだ。 現行エンジンになってからは、前回に比べて明らかに回転が上がりづらくなった。出力が落ちたと言うべきか。多くの関係者やファンの印象に残っているのは今年6月に尼崎で開催されたSG・グランドチャンピオンだろう。出場選手の内、24人が前回のエンジンのセットに交換。目に見えて良くなっていた。優出組も6人中、5人がセット交換を施した選手。シリーズ終盤でセット交換をした西山貴浩(福岡)が「違い過ぎる。こんなのやったもん勝ちやん」とピットで目を丸くしていたのを覚えている。 現行エンジンの素性が元々良くなければ、それぞれのボート場に残っている前回エンジンの部品に交換すればいい。それは至極もっともな考えだ。決して悪いことではない。グランドチャンピオン後は全国的にセット交換がはやった。そこまでのエンジン評価がほとんど関係のない状態となり、生の情報がより大事になった印象だ。さらに、近況はギアケース交換がよく当たっているように思える。自分が常駐している平和島でも、スリットで下がっているような2連対率20%台のエンジンがギアケース交換で激変して上位級に仕上がるケースが非常に多く見受けられる。単純な数字に惑わされず、オフィシャルに掲載される部品交換のチェックは絶対に必要。仕上がってからでは配当妙味もなくなるため、美味しいタイミングを逃さないようにしたい。 (東京ボート担当・山内翔太)