【京都】大正時代の美を今に伝える、一棟貸しの宿へ【大人のための至福のホテル案内】
伽藍下鴨は滞在だけにとどまらず、小規模の大切なイベントや集まりの場としても密かに人気だ。イタリアの高級ブランドが特別な顧客向けにシークレットイベントの場として選んだのが、伽藍下鴨だった。その際には、イタリアの最前線をゆくファッションアイテムと歴史を感じさせる大正家屋のコントラストが、顧客を唸らせた。また、前出のシェフたちの料理を披露する会も不定期で催される。 「様々な人たちが”自分を取り戻す時間”として活用いただける場所に育てていきたいですね。リトリートプランの紹介ビデオの音楽には、かねてからの友人である株式会社MUSIC FOR MUSICのアーティスト・岡嶋かなたさんやTenmaにも協力していただきました。そして新たに、サウンドアーティスト、PoropioreのYujin Fujiwara氏が作る音のインテリアを導入してお客様にお楽しみいただく予定です。ドーハで開催された国際園芸博覧会2023の日本パビリオンの音楽を担当されたYujinさんが伽藍下鴨のために、どのようなサウンドを作ってくださるか私自身も楽しみです」と語る植良氏。 伽藍下鴨はゲストを迎える度に、僧侶の資格を持つEDGE flowers SEKKAの林惟彰コズモ氏が廊下と床の間の花を活ける「華飾」を行っている。美しい季節の花と室礼を通して大正時代の家屋の美しさが輝きを増す。京都市により歴史的風致形成建造物に指定されている伽藍下鴨で上質な時間を過ごす旅へあなたも、ぜひ。 伽藍下鴨 住所非公開/詳細についてのお問い合わせは、公式サイトの「Contact」ページへ。 食事のオーダーは事前の予約が必要。 BY HARUMI KONO 髙野はるみ(こうの・はるみ) 株式会社クリル・プリヴェ代表 外資系航空会社、オークション会社、現代アートギャラリー勤務を経て現職。国内外のVIPに特化したプライベートコンシェルジュ業務を中心にホスピタリティコンサルティング業務も行う。世界のラグジュアリー・トラベル・コンソーシアム「Virtuoso (ヴァーチュオソ)」に加盟。得意分野はラグジュアリーホテル、現代アート、ワイン。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。