挫折をバネに“ご当地”で総選挙に挑む、新潟「NGT48」の少女たち
「NGT48」のメンバーたちの“ご当地開催”にかける想い
今年総選挙の開票イベントが行われる新潟といえば、昨年8月にAKB48グループの国内最後発グループとして結成された「NGT48」の活動拠点だ。 同グループは、過去の「総選挙」で選抜入り経験のある元「AKB48」の北原里英がキャプテンを務め、昨年の2位をはじめ何度も上位にランクインしている「AKB48」の柏木由紀が兼任メンバーとして結成間もないメンバーたちを引っ張っている。2人に比べればお世辞にもまだ実績があるとは言えない他のメンバーたちも、当然“ご当地開催”にかける想いは強い。
オーディション落選、“バイト”を経て晴れてアイドルに
握手会でも人気を集めている荻野由佳と西潟茉莉奈は、「NGT48」のメンバーという以外に別の共通点も持つ。2人は、時給1000円で「AKB48」の一員として期間限定で活動を行うというコンセプトのもと募集された「バイトAKB」の出身だ。契約期間終了とともに1度はアイドルとしての道を断たれたが、「AKB48グループ ドラフト会議」で北原らに指名されて、晴れて「NGT48」の1期生としてアイドル人生を復活させることとなった。 西潟は、「『バイトAKB』のときは『AKB48』さんのバッグダンサーとして劇場に立たせて頂いたり、“前座ガールズ”という形でやらせて頂いていました。当時は『NGT48」ができるということも知らなくて……。まさか自分たちが『NGT48』の一員となって、こうして劇場に立たせて頂いて、自分たちのホームができるとは思っていなかったので、本当にあの時、応募してよかったなと思っています」と当時を振り返る。 そもそも、2人はともに「AKB48」のオーディションを落ちた過去も持つ。 西潟は「AKB48」の11期生オーディションを受験するも家族の事情で最終審査に参加できず、荻野も14期生オーディションを受験するも不合格となった。それでも、夢をあきらめなかった2人は今、「NGT48」のメンバーとして新潟の劇場のステージに立っている。 荻野は、「『バイトAKB』時代から一緒なので、2人でゴハンを食べたり、『NGT48』について話すことも多いです。ただ、私はまったく(料理を)作れないので、茉莉奈ちゃんがタッパーに詰めて、ピンポンを押して(料理を)持ってきてくれたりしてくれて…」と茶目っ気たっぷりに話す。 2人とも県外出身ではあるが、自身のアイドル人生の復活の舞台となった「NGT48」、そして新潟への想いはひとしおだ。 荻野は、「『NGT48』は本当に個性が豊かなメンバーが多いんです! 声がものすごくハスキーなコだったり、身体がすごく柔らかいコだったり、最年少なのにすごく背の高いコだったりがいたりして……。それに公演の楽曲にはほかの劇場にはない開閉式のLEDパネルの曲もあったり、ステージのせりが上下したりもするんです。劇場内のいろんな所にトキがデザインされていたり、ロビーの枠の中にも稲穂が書いてあったり、売店ではほかの劇場にはない『米缶』なんかも売っていたりして、細かいところまで色んなところに新潟らしさがあるんです! 私たち『NGT48』は劇場公演が大好きなので、新潟に来たときにはぜひNGT48劇場にも足を運んでください!」 自分のこと以上に、グループやNGT48劇場の魅力をアピールするその姿には、「NGT48」への並々ならぬ愛着を感じさせる。 西潟も、「まさか『NGT48』が結成して間もない新潟で開催されるとはビックリです。不安もあるんですけど、これを機会に『NGT48』のことを知って頂いて、NGT48劇場に足を運んでくださる方が増えて、その中で西潟茉莉奈という存在も知って頂けたら。そして何よりも、新潟のよいところをもっともっとみなさんに知って頂きたいですね。『ドラフト』で指名を頂いて東京から新潟に来たのですが、私も新潟のよいところをいっぱい知りました。お寿司をはじめ美味しい食べ物がいっぱいあるし、万代という素敵な街があることも、ぜひ知って頂きたいなと思います」と笑顔で話す。