ダメな上司は「なんでこんなこともできないの?」と心の中でつぶやく。仕事ができる上司はどうする?
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● TODOを分解して指示する TODOを1つずつ実行できるレベルまで分解できたとしても、実際に1個1個処理していくと、時間がかかってしまいます。 そこで、仕事を円滑に進めるために、「確認する」というTODOを人ごとにまとめ直しましょう。 一括で確認してしまうことで、効率よく、しかも相手の時間を奪わずにTODOを実行することができます。 分解したTODOは「同じカテゴリ同士」でまとめてください。 この「まとめる作業」のひと手間で、TODOは大幅に捗り、周囲からの評価も高まります。 逆に、「まとめる作業」をしない人は、同じ人に何回もアポを取り、質問攻めにしてしまいます。 その結果、「一度にまとめて質問しろ」と叱責される羽目になるのです。 また、「TODOの分解」はマネジメントをする立場の方にとっても役立ちます。 上司と部下の会話では「なんでできないの?」「資料をつくるだけじゃん?」といった会話が日常的に発生します。口には出さなくても、心の中でつぶやいている上司も多いのではないでしょうか。 ただ、「あなた(=上司)は経験があるからできるかもしれないが、未経験者はもっと細かいTODO単位になっていないと実行できない」と私は声を大にして言いたいです。 「なかなかうまくTODOを実行に移せない部下」に対し、「部下が実行できる単位にTODOを分解し指示をする」ことが、マネジャーには求められます。 私の牛乳配達会社では、宅配事業以外にもDXの支援事業、映像制作事業などの新規事業を展開しています。 新規事業を推進するメンバーはすべて牛乳配達や、営業をしてきたメンバーです。 しかし、全員が未経験の状態であっても、TODOを実行可能な状態まで分解することで、新たな事業にも主体的に取り組むことができ、大きな成果を出せています。 「1を伝えて10できる人材」などめったにいませんし、「有能な人が集まらない」と嘆いても、どうしようもありません。 マネジャーができることは、「実行できる単位でTODOを分解し、メンバーに任せていくこと」に他なりません。 私自身、いつも意識しながら事業を推進したいと思います。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮