関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文4)国会の要請があれば真摯に対応
原子力事業本部を本店に戻す考えはないのか
読売新聞:たびたびすいません、読売新聞、ミシマです。先ほど、新しく原子力事業本部長に就かれる松村さんは原子力の経験がないということでしたけれども、2004年の美浜の3号機の事故以降、原子力事業本部を美浜に移転されて、原子力の経験がない役員の方を就けられてきた経緯があろうかと思います。その中の2代目として就かれたのが八木さんだと思うんですけれども、その後、豊松さん、森中さんと、原子力部門の長いプロパーといえるような人材が育ってきていて、その中で今回こういう形でまた原子力じゃない方が就かれるということになると思うんですけど、今後も原子力畑ではない人をトップとして据えていかれるのかというところと、原子力事業本部をおそらく美浜に移転してからこの癒着のような構図が続いてきた部分があると思うんですけど、再度、本店に戻すとか、そういったところのお考えはあるんでしょうか。 あと、美浜の事故以降、広報戦略もだいぶオープンにされてきていたと思うんですけど、先ほど岩根さんの回答の中で、情報を2日の会見でオープンにして批判が高まったというお話があったと思うんですが、おそらくその趣旨というか意図の部分がちょっとよく分かりづらかったので少しご説明いただきたいんですけれども。たぶん公開を非公開にしていたことが批判を受けていて、オープンにして、それがすごい大問題だったというところがあると思うので、その辺りのご見解を岩根さんからお願いいたします。 岩根:まず原子力について、確かに八木など原子力部門以外がトップに就いていたことは事実でございます。それ以降、やはりいろいろ、東日本大震災等もありまして、原子力の再稼働や規制委員会対応、これは非常に技術的要素が強くて、やはりそうしたことで原子力の専門職の高い人間を充ててきたことも事実でございますけれども、当然こうした原子力部門が福井にあって、原子力の専門家が原子力のトップを務めてきたことと本件がどのように関係があるかというのは、当然これはいろんな組織文化的なところもあるので、これは当然、議論いただけるんではないかというふうに思ってございます。