万博無料招待、滋賀県内の参加希望校は14・7% 「会場遠い」「下見できず怖い」
滋賀県は来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博に子供たちを無料招待する事業について、学校単位の教育旅行(校外学習・修学旅行など)で参加を希望した学校が全体の約14・7%にとどまったことを明らかにした。不参加の理由として「会場が遠い」「校外学習先は決まっている」などの声があったという。 県は万博で世界のさまざまな文化や知見、技術に触れてほしいと、令和7年4月1日時点で4~17歳の県内在住者(高校在学中は年齢を問わない)を対象に事業を計画。今年5月31日~11月29日に教育旅行で参加を希望するかを小、中、高校など407校に調査したところ、参加を希望したのは小、中学校が各15校▽高校22校▽特別支援学校7校▽その他1校―の計60校(約1万5千人)だった。 県のヒアリングでは「片道2時間以上で、日帰りでは滞在時間が不十分」「例年、校外学習の行き先が決まっている」「混雑具合が分からず、下見もできないので怖い」を不参加の理由に挙げた学校があった。 三日月大造知事は4日の定例記者会見で「来年度の行事などがある程度固まっている学校も多かったのかもしれない。また、授業として組み立てるということの難しさもあったのではないか」との見方を示した。 学校単位での申し込みは締め切ったが、県は不参加の学校にチラシを配り、個人や家庭ごと、子供会、部活動単位などでの参加申し込みを来年9月まで受け付ける。問い合わせは県万博子ども招待事務局(050・3662・5815)。