30代女性・誰にも聞けない不安症についてのモヤモヤ一問一答! 不安と上手に付き合う5つのこととは?
不安な気持ちについてのモヤモヤ一問一答
勤務中や飲み会中、移動の電車や遊園地で、突然、呼吸が苦しくなったり、動悸が激しくなるなどのパニック発作。実は美的世代に多いことがアンケートでわかりました。そんなつらい状況を抜け出すヒントを「心と体」の両側からアプローチ!
Q1.自分の不安レベルを知るための指標はありますか?
【和田先生のAnswer】 基本的にはありません 「あることはあるのですが、私としては不安の強い方に“不安の尺度”を測れるものを与えることはしません。なぜなら『自分はこれに当てはまるから不安症なんだ…』と、よけいに不安が強くなってしまうからです。不安の尺度を気にするより、不安の裏側にある本来の欲望と向き合って不安と距離を置けるようにしましょう」
Q2.メンタルクリニックとの上手な付き合い方は?
【和田先生のAnswer】 日常生活が送れることを目標に、クリニックとの付き合い方を考えて 「クリニックに行ったからといって根本的に不安症が消えることは基本ないのです。しかし、問題は不安を消すことではなく、日常生活がちゃんと送れるかどうかが大事だということを忘れてはいけません。処方される薬でラクになる人は多いので、クリニックは“お守り”をもらいに行くところと考えるといいかもしれません」
Q3.パニック発作が一時期治っても、再発する可能性はありますか?
【和田先生のAnswer】 再発する可能性は常にあります。だからといって、がっかりしないで 「パニック症状はあるけれど、ちゃんと日常生活も送れているという状態であれば何も問題はありません。『不安が完全になくならなきゃ普通の人間じゃない!』と思ってしまうと、むしろ逆に不安が大きくなるので注意しましょう」
Q4.周囲に不安症の人がいたら、どのように接するのがいいですか?
【和田先生のAnswer】 相手の不安は否定せずに、できている部分を認めて寄り添って 「不安症を抱えている人は、周囲に理解されないことで悩んでいることが多いです。日本では心が不安定だと『自分は欠陥品だ…』と思ってしまう人が多いので、仕事やコミュニケーション力などうまくできている部分を肯定するなどして、不安と距離を置いて」
Q5.パニック発作を起こす原因にホルモンバランスは関係していますか?
【和田先生のAnswer】 関係していることもあります。場合によっては婦人科を受診して 「特に女性は出産前後、幸せホルモンであるセロトニンのバランスがくずれることがよくあります。それがきっかけで不安症になる人やパニック発作を起こす人も。ホルモンバランスが改善すれば落ち着く人も多いので、心当たりがあれば一度、婦人科を受診して適切なホルモン剤を処方してもらいましょう」