30代女性・誰にも聞けない不安症についてのモヤモヤ一問一答! 不安と上手に付き合う5つのこととは?
Q6.不安症を放置すると、悪化したり、別の不調を併発しますか?
【和田先生のAnswer】 意識しすぎやセロトニン不足は要注意! 「不安を意識しすぎるとよけいに増幅するので、なるべく深刻に考えすぎないことです。また、年齢と共にセロトニンは減少する傾向にあるので、うつ病に発展するケースもあります。セロトニンを増やすために、たんぱく質を意識した食生活や運動習慣を心掛けましょう」
Q7.不安をゼロにすることは可能ですか?
【和田先生のAnswer】 大前提として不安はゼロにはなりません。大切なのは不安になってもいいという思考です 「不安になることが悪いことと思うから、ゼロにしたいと思うのです。でも不安はゼロにはなりません。過度なものにしないためにも、逆に“不安になってもいい”と考えてみてください。不安から少し視点をずらして、できることに目を向けて力に変えてみましょう」
Q8.独自のセルフケアを実践しているのですが、これって合っていますか?
【和田先生のAnswer】 もし不安なことが起こっても自分なりの解決策を見つけられたらラッキー! 「深呼吸をしたり、アメをなめたりすることで不安が和らぐなら、それも立派なセルフケアです。ひとつでもソリューションが見つけられたら医者いらず。多くの人はそれが見つけられずに困っています。いずれ行動範囲も広がって不安も軽くなっていくでしょう」
\ほかにもこんなに!/
みんなのオリジナル・セルフケア ●車酔いが心配なときアメをなめると落ち着く。 ●メンタルクリニックでもらった薬をもち歩く。それだけで安心できる。 ●電車では気が紛れるゲームをしたり、マンガを読んだりして過ごす。 ●深呼吸を繰り返す。特に吐く息を長くする。 ●ミントのタブレットやロールオンのアロマなど、症状が出たときに気分転換できるお守りをもち歩く。 ●ストレスに効果があると聞いたので、胸のみぞおちの上にあるツボ「膻中(だんちゅう)」を押す。
不安と上手に付き合う5つのこと
no.1 不安になってもいいという思考にチェンジ no.2 考えすぎると不安はよけいに膨らむので注意! no.3 自分だけの勝手な思い込みに振り回されない! no.4 不安がなくなったら何をしたいか考える! no.5 自分なりのソリューションでセルフケアも! ■教えてくれたのは....和田秀樹先生 東京大学医学部を卒業後、同大付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。著書に『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥウェンティーワン)ほか多数。