【写真：Getty Images】

　日本サッカー協会（JFA）の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは現地時間1日（日本時間2日未明）、サッカー日本代表FW伊東純也に関する取材に応じた。同協会は1日、AFCアジアカップカタール2023に参加中の同選手がチームを離れることを発表していたが、それを白紙に戻すこととなった。 【アジア杯順位表・トーナメント表】AFCアジアカップ カタール2023 　1月31日に一部メディアが伊東の性加害に関する疑惑を報じた。伊東は31日のバーレーン代表戦には出場せず、1日の練習に当初は参加する予定だったが、広報担当者は「ホテルに残ってコンディション調整することになった」と説明。日本時間1日19時半には、「本日（1日）付でチームを離れることを決定」と発表されたが、同2日未明にそれが白紙に戻ることをJFAが再度発表している。 　山本は「伊東選手を残す方向で改めて調整するということになります」とコメント。事実関係については「双方の言い分にずれがある中で、この事案に対するこちらからの説明は控えたい」と述べるにとどまった。 　離脱の発表後、森保一監督以下、スタッフや選手たちと個別、あるいはグループで話し合う時間が設けられたという。山本は「純也と一緒に戦いたいという強い思いが選手からありました」と明かし、それが離脱という決定を白紙に戻す要因の1つになった。 　今回の決定は伊東がチームに残留するというものではなく、1日19時半に公表されたチームからの離脱を一旦白紙に戻すというもの。JFAは2日午前に専門家らを交えて再度検討する場を設け、最終決定を下すという。 （取材・文：加藤健一【カタール】）