小学生の流行語ランキング、1万6000人が選んだ1位は? 「SNSや推しの存在が大きく影響」
2024年のユーキャン新語・流行語大賞は「ふてほど」でしたが、小学生には今年、どんな言葉がはやったのでしょう? ベネッセコーポレーションの通信教育講座「進研ゼミ小学講座」の会員16000人が選んだ「小学生の流行語ランキング2024」の結果から、いまどきの小学生のトレンドを、同社の小学生商品開発部・朝野豊さんに聞きました。 【図】いくつわかる?2024年・小学生の流行語ランキングはこちら(全9枚) ■「切り替えピース」はYouTube発の言葉 ――ランキングを見ると、1位は「切り替えピース」ですね。これはどんなときに使う言葉なのですか? 「切り替えピース」は、大阪府出身のテセさんとユーサクさんの2人が学校あるあるネタなどを投稿するYouTubeチャンネル「テセサクch」の動画が始まりとされ、その後、スケートボード女子日本代表選手の3人がパリ五輪で掛け声として使用し、広く知られるようになったようです。 物ごとが思うように進まなくなったとき、中心となる人物が「きーりーかーえ」と勢いよく声を掛け、それに対し皆で手をパンパンと2回叩き、ピースサインを作る。友だちが落ち込んでいるときや、試合に負けたときなどにも使われ、すごく前向きでいい言葉だなと感じます。小学校の先生が授業を始める前にクラスをまとめるのに使うこともあるようです。先生たちも躊躇なく口にできるのは、言葉自体がポジティブで使いやすいものだからだと思います。 ――4位の「まいたけまいたけぐるぐるぐるぐる」は親世代にとっては新鮮な言葉です。これはいったい……? これは、Vチューバーの儒烏風亭(じゅうふうてい)らでんさんによる「まいたけダンス」から生まれたとされています。学校の休み時間などに、「まいたけまいたけ……」と両手をぐるぐる回しながら歌い、踊るようです。マルチアーティストである「こっちのけんと」さんの「はいよろこんで」(7位)にも言えることですが、語感が良く、踊って盛り上がれる言葉が子どもたちに広まりやすいのかもしれないですね。