伝説の投資家・清原達郎から投資初心者へのアドバイス「割安株を選ぶ」「まずは100株買ってみる」
タワー投資顧問の運用部長としてかつて長者番付1位となったファンドマネジャー清原達郎氏。そんな伝説の投資家が「タワーK1ファンド」の運用を終了・退社後に著書『わが投資術 市場は誰に微笑むか(講談社)』を出版した。そんな清原氏は今の日経平均をどうみているのか……。みんかぶプレミアム特集「1ドル200円時代のサバイバル」第1回は清原氏の独占インタビューだ。清原氏は全投資家にメッセージを送る。「空売りには気をつけろ!」――。
半導体関連の一部の銘柄はバブルっぽくなっていてる
――日経平均は今後も上がり続けるのでしょうか。何か警戒している指標はありますか。今年は最高いくらまで上がると思いますか。その根拠を教えていただけないでしょうか。 私は日経平均がどうなるかなど分かりません。ただ「日本株市場は全体としてみればバブルでは無いどころかバブルにはほど遠い」とは言えるでしょう。半導体関連の一部の銘柄はバブルっぽくなっていて要注意ですが。 ここまで急速に上がってきたので短期的には多少の揺り戻しはあるでしょう。本の220ページに詳しく説明してありますが私が唯一重視しているテクニカル指標である「裁定取引残高」はこの文章を書いている時点で「買い残8億9283万株」に対し「売り残1億2879万株」でネットで「買い7億6404万株」です。根拠はありませんが私の直観的なイメージでは「ネットの買い残」が10億株を超えると危険信号で、5億株を超えると注意信号です。なので、今後相場が多少調整しても何ら不思議はありません。
伝説の投資家が参考にした投資家は……
――清原さまご自身が手法や哲学を参考にした投資家はいますか。なぜその人を参考にしたのでしょうか。自分の投資にどのような影響を与えているでしょうか。 私もバフェットさんの真似をして大型株を買ったことがありますが結果は悲惨でした。やっぱり真似をしてもダメだな、と思いましたね。そもそも米国株市場と日本株市場は全く別物です。例えば米国の小型株市場は赤字企業の多さでは日本のグロース株市場に似ていて割安ではありません。だから私は間違いを犯してすぐに「自分自身の運用方法」を見つけるしかないと悟りました。 ――なぜ清原さまはなぜ投資を続けたのでしょうか。資産を築いたあとの投資に対するモチベーションを保つ秘訣を教えてください それは客がいたからです。リーマンショックの時多くの顧客はファンドを解約し去っていきましたが残ってくれた顧客もいたのです。そのおかげでファンドは破綻しませんでした。その人たちに大きく報いるのが自分の義務だと思って頑張ってきました。
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