トヨタ ハリアー〈いま新車で買えるクルマカタログ〉トヨタ自慢のプレミアムSUV
ハリアー:インパネ内装&シート
シフトやスイッチ類など操作系のレイアウトはRAV4に良く似ているが、重厚な雰囲気に仕立てられたキャビンは完全に別物。海外プレミアムSUVのように贅沢な素材を多用するわけではないのだが、ソフトパッドやパネル/パイピング意匠、イルミネーションの見せ方を工夫することで、1ランク上の凛とした心地よい居住空間を追求している。
ハリアー:パワートレーン
最新パワートレーン&GA-Kシャーシを筆頭に、兄弟関係にあたるRAV4と共通するメカニズムは多いが、吸音遮音/制振材の適正配置や足まわりにハリアー専用の独自のチューニングが施されることで、走りの味付けや静粛性などは完全に別物に仕上がっている。 乗り心地は硬め傾向が強いSUVの中では柔らかめ。路面の細かな凹凸を上手にサスストロークに転嫁させるため、細かな揺れ返しが少なく、路面感覚は滑らかに感じる。ハイブリッド車もガソリン車も、大まかに同じ特性を示すが、車重が重い仕様の方が重質な味わいが高まるため、ハイブリッド車の4WDモデルがもっともどっしりと落ち着いた味わいだ。 2.5Lが組み合わされるハイブリッド車は、低速から高速まで安定したドライバビリティと余力を示す。踏み込み時の加速立ち上げから伸びの繋ぎがよく、速度や加減速のコントロールが容易。 2Lガソリン車は、高速域での急加速など大負荷時にはさすがにトルクに余裕がなく高回転を使用することになるが、それ以外の状況では3000回転以下で賄うことができる。ハイブリッド車には及ばないが、扱いやすく余力感にも優れる。 ハンドリングは切れ味はほどほどで、ラインコントロールをしっかり効かせるタイプ。加減速や路面のうねりによる操舵の乱れが極めて少ない。抜群の安定性を持つことも現行型の大きな美点だ。 快適性も動力性能もハンドリングも、刺激少なく穏やかに走れる。価格以上に上質さを実感できるSUVに仕上がっている。
ハリアー:モデル変遷
────────── 【2020年6月:初期型】ハリアー発売開始 ────────── パワートレーンは2Lガソリン車(NA)と2.5Lハイブリッド車を設定。駆動方式はガソリン車もハイブリッド車もFFと4WDが選べるが、ハイブリッド車の4WDは、リヤにモーターを組み込むE-Fourとなる。また、GとZにはレザーシート&内装加飾をプラスしたレザーパッケージを設定。1ランク上の内装が楽しめるグレードも用意している。当時の月販目標台数は3100台。 ────────── 【2022年9月:最新型】一部改良を実施。プラグインハイブリッド車を追加 ────────── 一部改良するとともに、プラグインハイブリッドシステム搭載車を新設定。 一部改良では、プリクラッシュセーフティに、交差点右折時の対向直進車及び右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを採用。12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイを「Z」と「Z“Leather Package”」に標準設定。この仕様には車載ナビも搭載されている。クルマがWi-Fiスポットになる「車内Wi-Fi」も採用。 プラグインハイブリッド車(Zグレード)は、専用のフロントグリルを採用したほか、大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したプラグインハイブリッドシステムを搭載。モーターによる走行性能を高めることで、トップグレードにふさわしい走行性能を手に入れている。装備も最大1500W(AC100V)の外部給電システムや、後席シートヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターを標準装備している。 ・S【CVT】312万8000円[FF] ・G【CVT】352万9000円[FF]/372万9000円[4WD] ・Z【CVT】403万8000円[FF]/423万8000円[4WD] ・Z “Leather Package”【CVT】433万8000円[FF]/453万8000円[4WD] ・G(ハイブリッド)【電気式無段変速】411万9000円[FF]/433万9000円[4WD] ・Z(ハイブリッド)【電気式無段変速】462万8000円[FF]/484万8000円[4WD] ・Z “Leather Package”(ハイブリッド)【電気式無段変速】514万8000円[4WD] ・Z(プラグインハイブリッド)【電気式無段変速】620万円[4WD]