まだ間に合う?AI・半導体ブーム【Bizスクエアで学ぶ投資のキホン#21】
■エヌビディアの時価総額が一時世界一に!今からでも乗るべき!?AI・半導体ブーム ――今日のテーマは「まだ間に合うのか。AI・半導体ブーム」。もう遅い?上がり過ぎた?と感じている方も多いのでは。 【写真を見る】まだ間に合う?AI・半導体ブーム【Bizスクエアで学ぶ投資のキホン#21】 ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏: 株価という意味では、今後も乱高下は続くと思う。目先も大きめに下がる可能性はなくはないが、もう少し長い目で見れば今から乗っても、十分波に乗れると思う。なぜそう考えるのかというところをこれから解説する。 ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏: エヌビディアの株価は6月18日、マイクロソフトを抜いて世界1位(3兆3400億ドル(約526兆円)になった。2023年頭は17、18ドル。それが今、もう6倍、7倍ぐらい。2年も経たないうちにすごい。驚くべきは時価総額の大きさ。526兆円。円安で換算が大きくなっているが、この526兆円はトヨタの10倍。トヨタ10個分。マイクロソフトも同じぐらいだから、こんな(規模の)会社がアメリカに2つある。ちなみに日本のGDPは2023年度が596兆円。(ほぼエヌビディアの株価と一緒!?)そのうち、エヌビディアに日本全体が抜かされるのではないか!?さきほど「トヨタの10倍」という話をしたが、日本企業の時価総額トップから80社を合計しても、エヌビディア1社に届かない。 ――アメリカのすごさを感じさせる。エヌビディアは6月から株を10分割したが、この意味は? ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏: 「株式分割」は何かというと、「元々1株だったものを複数株に分ける」という文字通りの「分割」。エヌビディアの場合は1株を10株に分割したので、分割前の株価は大体1株1200ドルぐらいだった。それを10個に分けたから1株あたり120ドルぐらい。120ドル×10株に変わったということ。それで何が嬉しいかというと、株式の売買がしやすくなる。 ――1株が安くなって、参加しやすくなる?