智弁学園、奈良独自大会準決勝で敗退 「打つ方はいける」交流試合へ好材料も
高校野球の奈良独自大会は5日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで準決勝があり、2020年甲子園高校野球交流試合に出場する智弁学園は奈良大付に8―12で敗れ、決勝進出を逃した。 【智弁和歌山は伝統の強打健在】 昨年秋の奈良大会決勝で7―6と逆転勝ちした相手だったが、投手陣が打ち込まれた。5投手を繰り出したものの、押し出し四球など制球が定まらず16安打を浴び、五回まで毎回失点した。 新型コロナウイルスの影響で多くの大会が中止になり、独自大会は3年生だけで臨んだ。本来は打撃の中軸を担う2年生不在の中、不慣れな守備位置での失策など勝負どころで踏ん張れなかった。 12日に交流試合で対戦する昨秋の明治神宮大会王者・中京大中京(愛知)に向け、好材料もある。5番に座った浦谷直弥(3年)が公式戦初となる2点本塁打を放った。打線は15安打で8得点を奪い「打つ方はいけるという感じになった」と小坂将商監督。相手は好投手・高橋宏斗(3年)を擁するだけに、バットが振れていることは明るい話題だ。【藤田健志】