〔東京外為〕ドル、151円台後半=終盤、米休場控えもみ合い(28日午後5時)
28日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤、米休場を控えて1ドル=151円台半ばから後半を軸にもみ合っている。前日からの売りは一巡して下げ渋ったが、前日夕方の水準には届かず。午後5時現在、151円72~73銭と前日(午後5時、151円94~95銭)比22銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は151円20~60銭台前後のレンジ圏で推移。米国時間の序盤は、米個人消費支出(PCE)物価指数が強めとなり、151円80銭近辺まで水準を切り上げた。中盤には調整売りが強まったほか、長期金利の低下で一時150円40銭台に下落したが、終盤にかけて151円20銭近辺まで値を戻した。 東京の早朝はいったん150円80銭台に落ちこんだが、午前9時以降は実需筋の買いが優勢となり、仲値に向けて151円70銭台に浮上。ただ、同水準では上値が重く、正午前後は151円40銭台に伸び悩んだ。午後は151円50~70銭台前後を軸とするレンジ取引にとどまった。 東京時間は、輸出筋の買いや日経平均株価のプラス転換などがドル円を支援した。また、前日までに大きく下げた後を受け、「水準調整の買い戻しも入った」(為替ブローカー)と指摘される。ただ、午後に入ってからは「米国の連休入りを控えて積極的な取引は手控えられ、動意を欠いた」(大手邦銀)との声が聞かれた。 ユーロも終盤、対円、対ドルでもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=159円87~89銭(前日午後5時、159円48~49銭)、対ドルでは1.0534~0536ドル(同1.0496~0496ドル)。