大阪桐蔭が4年ぶり4回目のセンバツ優勝 近江破り「秋春」連覇
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は最終日の31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、大阪桐蔭が近江(滋賀)を18-1で破って歴代2位タイの4回目の優勝を果たした。史上初となる2度目の春夏連覇を達成した2018年以来4年ぶりの制覇。明治神宮大会を含めて昨秋から公式戦20連勝となり、02年の報徳学園(兵庫)以来20年ぶりの「秋春」連覇を達成した。 【大阪桐蔭 「KK超え」の破壊力 決勝を写真で】 春の優勝回数は東邦(愛知)の5回に次ぎ、中京大中京(愛知)と並ぶ2位。歴代2位の春夏通算の優勝回数を9回に伸ばし、決勝での不敗も継続した。大阪勢はセンバツ制覇が12回目、春夏通算では26回目の優勝となり、ともに単独トップ。西谷浩一監督(52)は監督歴代1位だった春夏の優勝回数を8に伸ばした。 近江は新型コロナウイルスのPCR検査で関係者が陽性判定を受けた京都国際の参加辞退により、近畿地区補欠1位校から繰り上げ出場。準優勝した01年夏以来、21年ぶりの甲子園の決勝進出だったが、補欠校としても滋賀勢としても初の優勝を逃した。 ◇先発全員安打、4本塁打 大阪桐蔭が先発全員安打で4本塁打を放ち、3試合連続の2桁得点となる18点を奪って大勝した。2―0の三回に松尾の2ランと田井のソロで加点し、六回は海老根が3ラン、八回は谷口が満塁本塁打を放った。前田は直球とチェンジアップがさえ、7回を毎回の11奪三振で1失点。近江は山田が三回途中4失点で降板し、打線も4安打1得点だった。 ◇チーム大会通算最多本塁打11=大会新 大阪桐蔭が達成。従来の記録は第56回大会(1984年)のPL学園(大阪)の8。 ◇満塁本塁打 大阪桐蔭の谷口勇人外野手(3年)が近江(滋賀)戦の八回に放って記録。第89回大会(2017年)で山下航汰(健大高崎)が記録して以来27本目。決勝では第54回大会(1982年)で松田竜二(PL学園)が記録して以来3本目。 ◇大阪桐蔭 1983年創立の私立校。野球部は88年に創部し、甲子園に春13回、夏11回出場。2012年、18年に春夏連覇を達成した。OBに中田翔(巨人)、藤浪晋太郎(阪神)、藤原恭大(ロッテ)ら。ラグビー部、吹奏楽部も全国区。 ◇監督別の甲子園優勝回数 ①西谷浩一(大阪桐蔭)=8(春4夏4) ②中村順司(PL学園)=6(春3夏3) ③渡辺元智(横浜)=5(春3夏2) ④尾藤公(箕島)=4(春3夏1) ④門馬敬治(東海大相模)=4(春3夏1)