11月も値上げだらけ……電気・ガス代は882円増、政府の補助は? 「1分」もあなどれない節ガス術【#みんなのギモン】
■大手電力、10社全てで値上がり
小野解説委員 「そして11月の注目は、電気・ガスです。大手各社で11月使用分、つまり12月になって請求される分の料金が高くなります」 「電気は大手10社全てで値上がりします。例えば東京電力の場合は、標準的な使用量の家庭で10月と比べて608円上がって8868円に。これは3年前の同じ時期に比べると1400円ほど高くなっています」 「そしてガス代について。東京ガスでは、平均的な使用量の家庭で、10月と比べて274円値上がりし、5948円になります。(電気とガス)両方合わせると月に882円アップします」 鈴江奈々アナウンサー 「いまは11月でまだ暖房に手を付けていませんが、本格的に寒くなってくると暖房もよく使うようになりますし、結構家計に響きそうですね」 忽滑谷こころアナウンサー 「電気とガスは皆さんが使う、生活に密着したものなので、これは結構苦しいですよね」
■「酷暑乗り切り緊急支援」が終了
小野解説委員 「なぜこれほど上がるのか。10月の使用分までで、政府の補助金が終わってしまうことが主な要因です。この補助金は、もともとロシアのウクライナ侵攻後に燃料価格が世界的に高騰したことを受け、去年1月にスタートしました」 「今年の5月にいったん終了しましたが、前の岸田政権の時に『酷暑乗り切り緊急支援』として8月使用分から3か月間限定で復活していました。ただ、この期間限定補助金が10月分で終了したことで、11月分からかなりの値上がりとなります」
■電気・ガス代の値上がり対策も検討へ
刈川くるみキャスター 「もともとは期間限定とされていたので、『ついに来てしまったか』と怖さがあります。今後何かがきっかけで支援が再開される可能性はあるのでしょうか?」 小野解説委員 「自民党は衆院選の公約で、燃料費高騰対策や物価高への総合対策に取り組むと約束しています。公明党も、家計を圧迫している電気・ガス代など燃料費への支援を続けるとうたっていました」 「衆院選の時の出口調査でも、皆さん物価高をとても重視して投票していたと思います。それにしっかり応えるということなのでしょう。では政府の動きはどうなっているのでしょうか」 「11月中旬には、『物価高対策を含む経済対策』をまとめる予定で、その中で電気・ガス代の値上がりへの支援についても検討される見通しです。ただ、これまで通りの補助金となるかどうかは不透明です」