旧ジャニーズと松本人志氏の問題でメディアは変わるべき 人権指針はお題目ではない
民放では、視聴率がとれないと、スポンサー企業が撤退し、番組が打ち切りになる。けれど、視聴率のまえに、人権でゆれまくる放送局にスポンサーをしたい企業が、これからどれだけ見込めるだろうか。旧ジャニーズ問題にしても、松本氏の問題にしても、グローバルな人権指針をもち、活動しているスポンサー企業ほど、困惑しているといって間違いないだろう。 安易なキャンセルカルチャー、問題があるなら出演させなかったらいいんでしょう、には同意しない。その問題が人権にかかわることであれば、人権方針の、どの部分に基づいているのかを示す必要があると考える。 オールドメディアだと揶揄(やゆ)されている場合ではなく、オールドメディアだからこそ果たさねばならない社会的責任に、真正面から向き合ってほしい。これは、オールドメディアへのエールである。
谷口真由美