【調査報道】市民に情報が閉ざされた百条委員会 非公開で隠されていた問題を独自取材~洲本市のふるさと納税をめぐる元職員の不正を調査~
なぜ傍聴席以外で…
こちらは、5月2日午後5時55分ごろ、洲本市民が市役所内の様子を撮影した写真です。市職員が百条委員会の映像を視聴しているように見られます。この時間は、洲本市の上崎勝規市長が百条委員会の証人尋問で証言していた時間帯です。証人尋問の様子は、メディアの動画撮影は認められておらず、ライブ配信やケーブルテレビでの放送も行われていません。市民が情報を得るためには、傍聴席に行くしか手段はありません。この日、傍聴席が満席になったため、議場がある市役所6階の待合いフロアでも、百条委員会の映像を視聴することが認められました。市議会事務局によりますと、この日、傍聴が可能だったのは、「傍聴席」あるいは、「6階の待合いフロア」の2カ所だったということです。市民は限られた場所でしか傍聴ができない一方で、市職員は、庁舎内で百条委員会の映像を見られる環境だったことになります。
非公開で隠されていた問題を独自取材 疑惑のパソコンの背景
非公開だからこそある問題が生じました。委員会に提出された記録資料の中身について、記者会見で記者が委員長に質問しましたが、資料に書かれた内容と異なる回答がありました。 【2月22日 記者会見1回目の質問】 Q私たちが見ることができないですので、一つ一つ確認したいんですけども 木戸委員長「パソコンについては、パソコン、プリンターについては1台ずつ」 Qパソコン、プリンターは1台ずつ 木戸委員長「1台ずつ」 Qパソコンは 木戸委員長「1台です」 Qそれが請求としてある 木戸委員長「商品券を使用して不正に購入したパソコン」 質問したのは、市内の文具店が百条委員会に提出した記録資料について。木戸委員長は、元課長が洲本市の商品券を不正に使用して購入したパソコンは「1台」と回答しました。しかし…
浜辺副市長が証言 元課長が不正入手したパソコンは計3台
ニュースを読むアナウンサー 「浜辺副市長は、魅力創生課の元課長が合わせて3台のパソコンを不正に取得していたと証言しました」 5月2日の百条委員会で浜辺副市長は、元課長が計「3台」のパソコンを不正に入手したと証言。このうち1台は、商品券の不正使用ではなく、請求書を書き換えて不正に入手したことがサンテレビの取材で分かっています。改めて質問をすると。 【5月2日 記者会見2回目の質問】 Q百条委員会が資料請求をされて、その資料の中には2台と書かれているのでは 木戸委員長「いえ、それはなかったです。なかったです。はい。請求した時点でその1台しかなかったのかどうかということはあるかもしれませんけど、請求した中では1台だけでした」