フェデックス、パンダ輸送、米中間で初往復
国際物流大手フェデックスはこのほど、米国―中国間で計6頭のジャイアントパンダを初めて往復輸送した。フェデックスのボーイング777型貨物機「フェデックス・パンダ・エクスプレス」を使用し、往復2便を運航。まず往路で米ジョージア州アトランタから中国の成都に4頭を輸送後、復路で成都からワシントンDCへ2頭を輸送した。
6頭の往復輸送は今月中旬に行われ、米フェデックスコーポレーションが発表した。
フェデックスは20年以上にわたり、中国政府や世界各国の動物園と協力し、パンダの安全な輸送に取り組んできた。今回の輸送を含め同社はこれまで中国と各国の間で「フェデックス・パンダ・エクスプレス」により計21頭のパンダを輸送してきたが、往復輸送は初めてという。
フェデックスのアジア太平洋地域社長、カワール・プリット氏は「フェデックスは世界で最も貴重な保護のシンボルの一つであるパンダの輸送で豊富な専門性を育んできた。今回の貴重な輸送を安全かつ確実に完遂できたことを誇りに思っている」とコメントした。
今回のフライトでは、パンダのほか、貨物として竹や水などの食糧も輸送された。
日本海事新聞社