【59歳、会社員】老後も働いていると年金額が減るそうですが、どのくらい減るのでしょうか? 再雇用後は月収30万円くらいに半減するので、さらに年金まで減るのかと不安です。
まとめ
「働きながら年金を受け取ると年金額が減る」のは、在職老齢年金制度により年金額が調整(減額)されるからです。とはいえ、調整されるのは「年金(基本月額)と賃金(総報酬月額相当額)の合計額が支給停止調整額を超える」場合に限られます。 支給停止調整額を超えない場合は、年金は調整されず全額支給されます。ちなみに、令和6年度の支給停止調整額は50万円です。 在職老齢年金制度により年金額がいくら減るかについても、本記事で解説しております。本記事では再雇用後の月収が30万円の場合について、いくつか仮の金額を設けながら試算しています。 年金額が減っても支給停止調整額を超えて働くのか、年金額が減らないよう支給停止調整額以下で働くのかは、どちらが正解と一概にいえるものではありません。 年金が減らされても一部でも支給されるのであればよしとする考え方もあります(ただし、全額支給停止になる可能性がある点には注意が必要です)。ご自身に合った働き方・年金の受け取り方をするために、本記事が参考になれば幸いです。 出典 厚生労働省 [年金制度の仕組みと考え方] 第10 在職老齢年金・在職定時改定 日本年金機構 在職老齢年金の計算方法 執筆者:中村将士 新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
ファイナンシャルフィールド編集部