【RIZIN】堀口恭司は〝30歳の壁〟を超えてUFC頂点狙う「いいパフォーマンスをしていれば…」
〝年齢の壁〟をぶち破る。大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)でエンカジムーロ・ズールー(35=南アフリカ)を迎え初防衛戦を行うRIZINフライ級王者の堀口恭司(34)がUFCへの熱い思いを語った。 堀口は30日、さいたまスーパーアリーナで行われた公開計量を56・95キロでパスすると「しっかりとぶっ飛ばすんで、見ていてください」と自信をみなぎらせる。調整を「バッチリですね。水抜きも3キロくらいでした」と振り返ると、試合に向けて「しっかり勝つっていうのが大前提。KOか一本でしっかり決めてみせたいと思います」と拳を握った。 勝利の先に見すえているのは、米総合格闘技イベント「UFC」への再挑戦だ。あと一歩だけ届かなかった世界の頂点をもう一度、目指したい思いがある。堀口は「自分はUFCに行きたいなと思っていて、それを榊原(信行CEO)さんにも伝えているんで。あとはUFCが取る取らないの話になるんですけど、自分は行きたいっていうのがあります」と断言した。 そんな中、ネックになると見られているのが〝年齢の壁〟だ。現在のUFCは30歳を過ぎた選手の獲得に積極的でないとされ、34歳の堀口もこの問題に直面しているといっていい。当然本人もこれを承知しているとしつつ「そこは考えてもしょうがないんで、あんまり考えてないですね」と意に介していないという。そして「いいパフォーマンスをしていればおのずと取ってくれるだろうなと思っているので。年齢の壁をねじ伏せる? そういう感じです」と明るく話した。 ここまで言い切れるのも、自らが〝老い〟を全く感じていないからだ。年齢的な変化を問われるも「感じないんですよね…。前十字切っても全然平気ですし、年齢も感じないし〝いつまでできるんだろう〟って。ガハハハ!」と豪快に笑い飛ばす。さらに「強いて言えばどこでも寝られるようになりましたね。〝あ、寝よう〟と思ったらいつでもどこでも寝られるようになりました」と付け加えるのだった。 常識の向こう側へ。最強のメイド・イン・ジャパンは今年を勝って締めくくり、再び世界の頂を目指すつもりだ。
前田聡