9年ぶりに甲子園ボウル出場の立命大が練習を公開 山崎大央主将「人類で初めて月に行った宇宙飛行士みたい」
15日に行われるアメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝・甲子園ボウル(法大戦=関東1位)へ向けて立命大(関西1位)が12日、甲子園球場での公開練習と会見に臨んだ。立命大RB山崎大央(だいち)主将(4年)は「日本一というより、自分たちのフットボールを最高の舞台で最高に楽しんでしたい」と、大一番を待ち望んだ。 この日、報道陣向けに公開された冒頭30分の練習では芝の感触を確かめる選手たちの姿があった。9年ぶりに甲子園に帰ってきた。02、03年度のライスボウル連覇時の主将だった高橋健太郎監督は在学中にプレー経験があるものの、選手にとっては初めての聖地だ。主将は「夢の舞台で、楽しみが勝っている。例えるなら、人類で初めて月に行った宇宙飛行士みたいな。おびえていたと思うが、ワクワクの方が勝っていたと思う」と、高揚感を言葉にした。 4年生の山崎にとっては次戦が学生最後の試合となる。「僕の人生そのものがフットボール。これまでフットボールを通じて出会ってくれた、支えてくれた方々に、甲子園で勝って恩返しできるように。全てを出し切る」と、日本一を誓った。 就任1年目の高橋監督は「(法大の)矢沢監督が『我々の自信のあるところを折りにいきたい』とおっしゃっていた。やっぱりランは軸になってくるし、そこを止めにくると思う。ですが個人的にはパス、ラン、オフェンスが持っている全ての力を発揮したいと思っている。全て自信がありますから、折れるものなら折ってみてくださいというところ」と、相手指揮官の発言に真っ向勝負の姿勢を示した。関西王者らしく、堂々と東の雄を迎え撃つ。
報知新聞社