大阪・吉村知事「第4波が生じた時と似た状況」府民に注意呼びかけ
大阪府の吉村洋文知事は30日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。会見で吉村知事は、日々の陽性者数が100人前後の数で推移し、事業者らの協力で感染急拡大を抑えている状況としたが「第4波が生じた時と今と非常に状況がよく似ているという傾向がありますので、より注意が必要だと思っています」と府民に呼びかけた。 【中継録画】大阪府・吉村知事が定例会見(2021年6月30日)
吉村知事は、第4波が生じた際は、緊急事態宣言が解除された時に1日の新規陽性者が50人ぐらいで「変異株があるのではないか」という状況で3月末、4月を迎え、緊急事態宣言が解除されたと説明した。 会見では、府内で「まん延防止等重点措置」に移行してから人出が急増しているデータも示され、吉村知事は「緊急事態宣言解除後の人出のデータを見ますと、前回の第3波のときも解除後かなり人出が生じるというデータが見て取れましたが、今回も人出が急増していると、まん延防止に移行してからさらに急増しているという状況であります。非常に状況が重なっています。7月の中旬、下旬、8月上旬、警戒しなければならないこの期間に、皆さんの感染対策へのご協力をぜひお願いしたいと思います」と府民に呼びかけた。
また、現在の状況を照らし合わせて、まさに新規陽性者もほぼ同じような人数、重症患者数もほぼ同じような状況とした。 吉村知事は「変異株、前回はイギリス型でしたが、現状はデルタ株、インド株といわれている。より感染力が強いものがもうすでに大阪では見つかってまさに株が置き換わる状況にある」と話していた。
その上で、今後人出が増え、20代・30代(の感染)が増えれば、そのあとに次の年代、次の年代とへと増えてくるのがこれまでの傾向と指摘。 吉村知事は「ここの見張り番指標としての20代、30代の前日増加比が1を超える日が4日連続続くかどうか、ここを注視してまいりたい」と話し、府民に日々の感染対策の徹底を呼びかけた。
重症者数については、現在は64人と発表。吉村知事は「一時期449人でしたが、今は64人ということで、これは新規感染者が減少すれば当然減少するということになります。前回の第4波の前の数字は54人(3月18日)。今64人ということで非常にそれに近づいてきます」と説明した。