初めての焚火で失敗しないコツとは? スノーピークの定番ギア「焚火台」で1/fの揺らぎに癒やされる
キャンプ初心者の旧友がふるさと納税で手にした、いま何かと話題のスノーピークの焚火台。キャンプで焚火。何をいまさらですが、焚火してみたら実に心躍る癒しの時間になりました。相方はすっかり焚火にハマったのです。 【写真】正しい焚火と焚火台の使い方を見る(全8枚)
初心者あるあるの湿った木で着火
焚火ってなんで燃えるんだろう? と素朴な疑問に「じつは木が燃えているように見えるけど、本当は熱によって木から生じた可燃性ガスが酸素と結合して燃えてるんだって」なんてチコちゃん流儀に答えられたら、物知りなオトナですね。 焚火が失敗するのはなぜか? 「焚火の大原則、乾いた薪を使う」ができていないから。誰でもわかりそうですが、これが初めてだと意外と湿った薪や木に必死に火を点けようとしてしまうものです。モノが燃えるためには燃料と酸素と熱の3要素が不可欠です。乾いた薪を十分な量用意して、薪が湿っていたら焚火のまわりに置いて乾かすこと。熱を逃がさないように薪はなるべく寄せて燃やすこと。火床に空気が流れるように薪を組むことがポイントです。 薪は含水率が20%以下の乾燥した薪でないと燃えにくいことも覚えておくと通です。含水率が高めの木や薪は持ってみると少し重いです。キャンプに行く前に燃やす燃料をしっかりチェックして、乾燥させて軽くしていくといいですね。
焚火台という定番キャンプギアを誕生させたモデル
さて、主役の焚火台を使って、乾いた薪も用意して、いざキャンプ場へ。開いて置くだけの簡単設営ができる焚火台はタフなステンレス素材(厚さ1.5mm)を使い、剛健なスペックを備えた同ブランドを象徴する名品です。 1996年に誕生してから、焚火台というアイテムが世の中に普及するきっかけとなりました。焚火と一緒に焚き火調理も楽しめる超定番アイテムです。 焚火台(Mサイズ)は本体にベースプレート、炭床、収納ケースがコンプリートされています。ドキドキしながらも、アッという間に設置完了。旧友宅の庭に植えられている松からマツボックリをしっかり乾燥させておいて、着火剤として使用しました。焚火台にマツボックリを入れて、バーナーで着火。火が点いたら、おが屑と杉の板も投入すると、おおっ! 見事ファイヤー。次にメインの燃料、よく乾燥させた薪を入れて、焚火大成功です。あとは、この火を大切に育て、維持して、マッタリ酒飲んで、喰って、積もる話にも着火です。
シンプルな開閉システムで手間いらずの焚火を堪能
逆四角錐のシンプルな構造のスノーピークの焚火台。なんだか、オリンピックの聖火のようにも見えて、4枚のパネルをつなげた聖火台のよう。100円ショップで買った網を組み合わせて、調理もバッチリです。 組み立ての手間がいらないシンプルな開閉システム。高い熱量に耐えるタフなスペック。燃焼を助け機能美も持つ空気穴もしっかり仕事してくれてパチパチ、メラメラ、チョロチョロと燃えて、時にパンッと火の粉が爆ぜます。キャンプ最大のお楽しみ、焚火を見て聴いて夕闇から深夜へ。心地よい風と瞬く星と焚火と。カラダに纏う炭の香りも、いとうれしです。
多田壮一