【腰痛を元から治す簡単セルフケア】腰痛を改善するには、体を動かす、動かさない、どっちが正解?
まずはラジオ体操やドローインから始めてみよう
ストレッチや、体幹トレーニングが大切だが、運動不足の人は、まずは誰でも簡単にできるラジオ体操やドローインから始めてみよう。 「ラジオ体操は、誰でも簡単にできる動的ストレッチで、全身をまんべんなく動かすことができます。体の柔軟性が高まり、これを毎日続けるだけでも腰痛の予防・改善になります」 また、ドローインとは、寝ながらでも体幹を鍛えられるトレーニング。 「寝ながらお腹をへこませたりふくらませたりすることで、しっかり体幹を鍛えられます。寝る前や朝起きたときなどに取り入れやすいので、続けてみてください」 以下がドローインのやり方だ。
① あお向けに寝て、両膝を立てる。3秒かけて鼻から息を吸い、お腹をできるだけふくらませる。両手をお腹に当てて、動きを確認しながら行うのがおすすめ。
② 3~5秒かけて口から息を吐き、お腹をへこませる。このとき、お腹を軽く押すとやりやすい。①②を3分ほど繰り返す。
痛みが強くない人は、こんな運動から始めてみよう。 【教えてくれたのは】 吉原 潔さん 脊椎外科専門医・スポーツドクター・フィットネストレーナー。医学博士。アレックス脊椎クリニック院長。日本医科大学卒業後、同大学整形外科入局。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科講師、三軒茶屋第一病院整形外科部長を経て、2017年より現職。日本整形外科学会専門医、日整会内視鏡下手術・技術認定医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)公認パーソナルフィットネストレーナー、食生活アドバイザー。運動療法や筋力トレーニングにも精通した医師として、多角的な診療に定評がある。トレーナーとしての信条は「ケガをしないトレーニング方法を指導すること」。50歳を過ぎてから筋トレでメタボ体型を脱し、ベストボディコンテストに出場、受賞歴多数。著書に『ドクターズスクワット』(アスコム)など。 撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/佐々木 篤 モデル/SOGYON 取材・原文/和田美穂