吉本興業が会見 宮迫さんらの主張受け(全文10)みんなにあとで聞いときます
共同確認書でどうやって反社を退けるのか
日本経済新聞:日経新聞の【カツキ 04:36:53】と申します。 岡本:お願いします。 日本経済新聞:お願いします。先ほどおっしゃられていた共同確認書なんですけれども、もう少し具体的に、両者の間で何を確認するのか、また、法的な拘束力はあるのか、最後に、この確認書を芸人さんとの間で結ぶことで、どうして反社の方々を退けることができるのか、その辺りのロジックがよく分からないので、説明いただけるでしょうか。 小林:私から説明いたします。共同確認書の内容はコンプライアンスメインのものであります。反社会的勢力の一切の排除ということをうたっております。で、直営業、いわゆる直営業といったことにも触れられており、今後、会社を通さないで営業する場合には会社に報告することということも入れております。そして、それを両者、タレントと会社、そして社員も含めて全員でサインをして、1つの共同しての宣言という形にしております。意識改革もありますし、具体的な方策も、ホットラインだとか、全国のエリアマネジャーをホットラインマネジャーみたいな感じで任命するだとか、そういったことも記載しておりますので、そういう方策を通じてコンプライアンス体制を再構築、強化していくという趣旨でございます。 日本経済新聞:すいません、これって法的な拘束力のあるものなのか、ないものなのかは。 小林:拘束力あります。 日本経済新聞:分かりました。もう1点だけ。
共同確認書の説明
小林:読み上げます。すいません、私のほうから読み上げさせていただきます。共同確認書。吉本興業ホールディングス株式会社と所属タレントは常に法令およびコンプライアンス遵守の精神に従い、以下の事項を共同して誓約、宣言します。タレントは世間から長く愛されるタレントとして活躍するため、常に自らの演芸の技能向上に努め、吉本はタレントの芸能活動に支障が生じるような紛争の防止、および、その解決に全力を尽くして、マネジメントに当たります。 1番、タレントは反社会的勢力、暴力団、暴力団関係企業、団体、および、これらの構成員等を指します、とは交流せず、また、社会的に非難されるべき関係を有することとならないよう、私生活上の事柄を含め、注意して行動いたします。また、常にコンプライアンスの意識を持って活動し、特に薬物、性犯罪、賭博といった犯罪行為や、知人関係を含め、みだりに金銭を受領したり貸借する関係を持たないことを誓約します。万が一、反社会的勢力との接触が生じたりトラブルに直面したりした場合は、即時、吉本に報告し、吉本はタレントと連携してその解決に当たることとします。 2番、タレントは芸能活動に当たり、取得した吉本や他事務所のタレント、企業、団体等の名誉、信用、技術、営業情報、個人情報等のプライバシー情報、その他一切の秘密情報の取り扱いについては十分に注意いたします。吉本はタレントの個人情報等のプライバシー情報を適切に管理、保護します。 3番、タレントは自身のメディアでの発言に強い影響力があることを自覚し、他人を傷つけるような発言や差別的な発言とならないよう、表現には細心の注意を払います。特にSNS、Twitter、Facebook、Google+等のソーシャルメディア、ブログ、ネット掲示板などの利用に当たっては、その公開性、永久性、匿名性などによる危険性を十分に理解し、利用することとします。吉本はタレントのSNS利用等に関し、適切な教育、啓発活動を継続的に行います。 タレントは自らクリエーティブな活動を行っていくに当たり、他人の著作権をはじめとした知的財産権、肖像権、パブリシティー権を尊重します。タレントの芸能活動の成果については、期間、地域の制限なく、放送、ビデオグラム化、インターネット送信、その他、将来、開発される対応により利用されることとし、吉本はこれら成果物やタレントの肖像、パブリシティーを利用することによって得られる収益が最大化されるよう、適切に、当該成果物やタレントの諸権利を管理、保護を行使いたします。タレントはテレビ、雑誌等のメディア、あるいはイベント、または興行主催者等から吉本を通じず芸能活動の依頼を受けた場合、その旨を吉本に報告し、対応を一任いたします。 以上です。 【書き起こし】吉本興業が会見 宮迫さんらの主張受け 全文11に続く