3か国マイルG1制覇の父を持つ血統馬 サウジアラビアRCを制し大舞台への第一歩とできるか
キングマン(Kingman)産駒のフードマン(牡2、栗東・小栗実厩舎)が、サウジアラビアロイヤルカップ(2歳・GIII・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。 【写真】フードマンこれまでの軌跡 フードマンは父Kingman、母Midnight Crossing、母の父Dark Angelの血統。父は14年に英仏愛でマイルG1を4勝し、欧州年度代表馬に選ばれた名マイラー。種牡馬としても大成功し、仏2000ギニーなどG1・3勝のペルシアンキング(Persian King)、ジャックルマロワ賞連覇などG1・5勝のパレスピア(Palace Pier)、21年のNHKマイルCを制したシュネルマイスターなどを輩出している。一方の母は17年の米G3・ロバートJフランケルSの覇者。昨年のキーンランドセプテンバーセールにおいて20万ドルで取引された。 9月中京の新馬(芝1400m)でデビュー。馬なりにハナに立つと、直線では外から迫るチムグクルを半馬身抑え、単勝2.2倍の人気に応えた。当時は重馬場だったが、良馬場なら更に切れそうなイメージ。東京への舞台替わりも、中京と同じ左回りなので問題ないだろう。 キングマン産駒としてエリザベスタワー、シュネルマイスターに続く3頭目のJRA重賞制覇がかかる一戦。一気に相手は強くなるが、年末、そして来春の大舞台に向けて、きっちりと結果を出したい。