「財閥系タワマン」が維持費だけで月6万円…!買ったらずっと続く「地獄の搾取スキーム」と「抜け出す“秘策”」【マンション管理クライシス】
さらに工事費を安く上げるコツ
また、依頼する業者は塗装や補修など比較的軽めの内容なら、大規模修繕を手掛けるような大手に頼むとそれだけで、高くなるという。しかも現場の職人との間に何人も人が入るので、要望が伝えにくかったり、結局はその大手も“間”を抜くために安価な下請け任せだったりする可能性も考えられる。 「できれば小回りが利き、HPなどで自社施工を謳っていて、料金表示ができるだけ明朗な小~中規模の専門業者へ直接依頼する方がいいでしょう。現場の写真や型番をメールで伝えておけば、現場に来なくても、概算くらいはすぐ出してくれるものです。また、工事業者のマッチングアプリを使えば、口コミもあって、そこまでハズレはない。 細かいテクニックでは、例えば設備更新なら製品だけ通販で購入し、取り付けを町の電気工事士に頼めば安くなります。例えば、防犯カメラの更新などは、通販で高性能な4Kカメラ8台で録画機器やモニタ、コードなど一式で10万円程度で売られています。商品だけ購入し、設置だけ町の電気工事士に依頼すれば、管理会社が紹介する専門業者の1/5以下の費用で済みます。 いずれにせよ、管理組合が直接発注することで格段に管理組合の組合会計は良くなるはずです。管理会社の“発注利権”がなくなれば、不要な工事自体が減る期待もあるからです」(前・同)
問われる「マンション管理会社」の存在意義
とはいえ、そこまで管理組合が管理を主導できれば、管理会社の仕事は、もはや理事会や総会の開催などの行事の運営だけになってしまう。 住宅ジャーナリストが続ける。 「日常のマンション管理業務は管理人でほぼ、事足ります。というのも分譲時には管理体制が構築されているので、管理会社の主な仕事は、理事会に出席して工事の営業をすることと、書類の作成くらい。 だからこそ、管理会社のフロント社員は1人で10棟以上の担当物件を持てるほどで、その程度しか経営リソースは割いてもらっていないのです。酷い言い方になりますが、キックバック込みの工事の営業を受けるために管理会社に委託費を払っているようなものだと言えなくもない」
【関連記事】
- 【もっと読む】財閥系マンション管理会社が大規模修繕で1億円以上の“上乗せ”…!『談合、水増し、裏金』のヤバすぎる実態【マンション管理クライシス】
- あの財閥系マンション管理会社に「騙されていた」と憔悴する男性…工事費に「“高額キックバック”分の上乗せ」が常態化していた!工事業者が暴露するヤバすぎる実態【マンション管理クライシス】
- 恐怖のマンション“乗っ取り”制度「第三者管理方式」の導入が静かに進んでいる…!【マンション管理クライシス】
- 「さすがにおかしい!」財閥系マンション管理会社の管理物件で“不公平”な管理費の値付け...港区高級タワマンより中野区の40戸築浅物件の管理費の方がなぜか高い「闇」…管理会社が絶対教えてくれない管理費の下げ方【マンション管理クライシス】
- 「修繕積立金を値上げしないと廃墟になる」…!暴走するマンション理事長に年金生活者の住民が感じる「強烈な違和感」【マンション管理クライシス】