99歳・賀川浩さん最後のメッセージ「日本のサッカーは、ますます強くなる」
世界最年長のサッカージャーナリストとして、2015年に国際サッカー連盟(FIFA)会長賞を受賞した賀川浩(かがわ・ひろし)さんが5日、老衰のため神戸市の病院で死去した。99歳。今月29日が100歳の誕生日で、関係者が当日公開予定だった音声メッセージ(11月19日収録)を掲載する。 いろんなことを(これまでの長いサッカーライター生活の中で)聞かれたけど、いろんなことを聞かれるということはいろんなことを覚えているということ。皆さんとお話をして、W杯や、世界中のサッカーの熱さについての話の中に私も入れていただいた。好きなサッカーのことで、いやいやこのときは誰がどうやった…こんなふうにしゃべったんやとお話できることは、すごく楽しいことです。 100歳の誕生日…。12月29日、私の100歳の誕生日、それまでにまだ生きていれば、また皆さんにお目にかかかりたいと思います。またよろしくお願いします。 何もできない体になりましたけれども、まだまだ何かできることがあればと思っています。どうぞよろしくお願いします。どうぞよろしくお願いします。 100歳ねえ…。「100歳で1年」という言葉が昔からあって、自分が100歳になったらどれぐらいのことを知って、どれぐらいのことを覚えているのか、いろいろ考えます。俺は100歳なんだよということを、ちょっとぐらい威張って言えるように(笑)。100歳になってちゃんと100歳なりの知識を持ち、経験を身につけていきたいなと思います。 (100歳の)誇りを持てるようになったかは、疑問です。今後は、それを胸にしながらやっぱり勉強して、ちゃんとした100歳になりたいと思います。よろしくお願いします。 賀川のことを気にかけてくれてありがとう。100歳になっても200歳になっても、サッカーの勉強と集中を切らすことはできないと思います。僕はずっと100歳を僕は目指して勉強もし、(若い頃は)練習もし、サッカーに精進してきました。今後ともよろしくお願いします。100歳、100歳を目指す賀川です。 (日本のサッカーについて)よく(選手、指導者が)勉強して、ちょっとずつ(盛んな)地域を増やして(広げて)、よくなりだして、よくなりだしたからこそ、ここまできた。日本サッカーはますますよくなると思います。今までのように日本サッカーの中で、自分たち同士で仲良くして、サッカーのいいメンバー同士でサッカーを盛んにしていくことが大事だと思いますね。これからも日本のサッカーは、ますます強くなると思います。もっとよくなるでしょう。