<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/8 智弁学園 森田空選手/天理 石本紘都選手 /奈良
◆智弁学園 ◇攻守で存在感、命運握る 森田空選手(2年) 相手の機動力を封じ込める強肩の持ち主。「レーザービーム」で、捕手へ一直線に返球する姿はチームメートをも魅了する。小学生の時、水泳で身につけた関節の柔らかさが生きているという。 秋季近畿地区大会では「思うように打てなかった」。主軸選手らにアドバイスを求め、バットを振り込む日々。「何かと考え込んでしまう性格」というが、だからこそ練習には人一倍真面目に取り組んできた。 昨夏のセンバツ交流試合では、ボールボーイとしてベンチ入り。「これが甲子園か!」と圧倒された。持ち前の俊足と強肩は攻守ともに試合のカギを握り得る存在だ。「今年はイチロー選手のような活躍で、両親に恩返ししたい」 ◆天理 ◇昨秋の自信、甲子園でも 石本紘都選手(2年) 昨秋の公式戦では、“不動のセンター”としてフル出場。相手の打球の落下点に素早く回り込み、両サイドまでカバーする広い守備範囲が持ち味だ。 中学時代に内野手から外野手に転向した。1歳上の兄も日本航空石川(石川)で野球に打ち込んだ。昨春の選抜は両校ともに選出されたが、大会は中止に。夏の交流試合で、兄弟一緒に甲子園の土を踏んだ。けがなどで落ち込んでいるときも「まだ、1年あるから頑張れ」と電話で励ましてくれる頼れる存在だ。 昨秋の近畿地区大会では、難しい打球が捕れたり、守備の間を抜ける打撃ができたりと自信につながった。甲子園では、選抜出場がかなわなかった兄の分までプレーするつもりだ。