欧州12戦4発の“先輩”に触発 19歳FW石井久継、日本代表へ馳せる思い「何があるか分からない」【インタビュー】
元同僚の大橋がA代表に初選出、石井「自分も頑張りたい」
ロス五輪世代としても注目を集めるJ1湘南ベルマーレの19歳FW石井久継は、U-19日本代表としても活躍している。幼少期から卓越した技術で注目を集めていた“逸材”は、先輩FW大橋祐紀(湘南→サンフレッチェ広島→ブラックバーン/今季14試合5得点)のA代表初選出に驚き、「自分も頑張りたい」と気概を露わに。自らもゆくゆくは同じ舞台を目指すなか、代表に対する熱い思いを語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也) 【実際の映像】「これ凄い」 天才小学生だった逸材18歳…Jリーグ初ゴールに衝撃 ◇ ◇ ◇ 10月3日、インタビュー当日は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の10月シリーズ(現地時間10日サウジアラビア戦/15日オーストラリア戦)を控えたA代表のメンバー発表の日だった。湘南から広島に渡り、今夏イングランド2部ブラックバーンに飛び立った28歳の大橋が初選出されたことを伝えると、石井は「本当ですか。すごい! 鳥肌が……」と素直な反応を見せてくれた。 「去年1年間一緒にプレーさせてもらったなかで、大橋くんは本当に僕から見ても真面目で、うまいと感じた選手です。今年中に日本代表に行くなんて……。何があるか分からないですし、自分も頑張りたいですね」 大橋はイングランド2部でここまで12試合4得点と開花。湘南から広島を経由し、欧州へとステップアップして自ら日本代表への道を切り開いた。目を輝かせて大橋を語る石井も、代表への思いは十分に持っている。U-15から各年代の代表に選ばれている石井は、「常に代表というのは意識していますし、サッカーを楽しむことが一番結果が出る道だと思います」と思いを語る。 「(田中)聡くんの1つ上の世代(パリ五輪)で、最終的にはあのレベルでも(本大会に)選ばれなかったことは驚きましたし、簡単には選ばれるところではないと思うので、1年目から結果を出し続けなければいけないなと思います」 普段からよく話すというMF田中聡は、パリ五輪本戦の代表メンバーでは選外に。普段凄さを感じている先輩だからこそ、その事実は衝撃だったようだ。継続的にアンダー代表でプレーする石井も、慢心せず兜の緒を締める。さらに石井は、パリ五輪大会で中心選手だった日本代表MF久保建英とも食事に行く間柄。スペイン1部レアル・ソシエダの第一線で活躍する久保にも大きな刺激を受けている。 「去年の夏や今年もご一緒させてもらって。本当に久保くんはサッカーのあらゆることに詳しいし好きだし、直接的なサッカーの話をしなくても本当に刺激になります。どこを鍛えるとか、ここの国いいよとか、いろんな話を聞きました。会うと元気になれるというか、すごいパワーを持っている人なので、ご飯に行ったときにはすごい刺激になっています」