欧州12戦4発の“先輩”に触発 19歳FW石井久継、日本代表へ馳せる思い「何があるか分からない」【インタビュー】
7月のU-19日本代表のトレーニングキャンプを怪我で辞退
石井は24年7月におこなわれたU-19日本代表のトレーニングキャンプにも参加する予定だったが、右膝内側側副靱帯損傷の怪我で辞退。悔しい思いを抱え9月にリーグ戦に復帰。当時の心境は「悔しかったですけど、焦らず、時間がかかってもいいからしっかり治そうという気持ちでいました」と意外にも冷静だったという。 「前の自分だったら多分……診断的には無理でしたけど、無理でも焦ってやるという部分が自分にはありました。そこはいい方に捉えれば成長だと思いますし、自分的には調子がいい中での怪我だったので、ネガティブになることは一度もなかったです。前向きに怪我を治せたかなと思います」 試合に挑むだけの体力も十分に回復。ハードワークが求められる湘南で、再びピッチに立つその時を待つ。まずはクラブで結果を残し、ゆくゆくは“先輩”と同じ舞台へ。世界を知る久保、田中(22年8月から1年間/コルトレイクへレンタル移籍)、そして大橋ら偉大な先輩たちから受けた刺激を生かし、石井は一歩一歩次のステージを目指していく。 [プロフィール] 石井久継(いしい・ひさつぐ)/2005年7月7日生まれ、岡山県出身。福山ローザス・セレソン―湘南U-15―湘南U-18―湘南。幼少期より多彩な技術を持ち、小学生時代から“天才少年”として注目を集める。22年8月より2種登録でトップチームへ。24年から正式に昇格した。U-15から継続的にアンダー世代の日本代表にも選出されている。
FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko