外免切替、ホンダ日産連合......。2024「クルマ&モビリティの重大ニュース」BEST10【後編】
記者 そもそもの話ですが、ホンダと日産では企業風土が大きく異なります。長年、両社を取材してきた専門家らは口を揃え、「水と油」とか「ホンダはへそ曲がり集団。日産はお役所体質」と指摘しています。正直、大きな壁がいくつもあると思います。 デスク 一朝一夕にはいきそうもないね。25年も3社連合の動きを追おう。それではランキングに戻ります。2位はどれ? 記者 全ドライバーが困った「酷暑」と「ゲリラ豪雨」。 デスク 24年の異常気象ぶりはスゴかった。完全にフェーズが変わったよね。 記者 ニッポン列島で殺人酷暑が猛威を振るいました。10年に1度レベルの高温に見舞われる中で、全ドライバーが注意すべきがリチウムイオン電池搭載のガジェットの扱いです。実はモバイルバッテリーが出火原因とみられる車両火災が相次ぎました。特に日中の駐車場の車内にモバイルバッテリーを置いたままはチョー危険です。 デスク 猛暑日だと車内の温度はどれぐらいになるの? 記者 専門家によれば殺人的酷暑の炎天下に長時間駐車すると、車内の温度は50℃を軽く突破。この車内の熱の影響でリチウムイオン電池を搭載した製品は破裂・発火する恐れが......。特に駐車場などでは他人のクルマを巻き込み、大規模火災に発展するリスクがあるので注意が必要です。また、ライターやスプレー缶などを酷暑の車内に放置するのもアウトです。 デスク 一方、ゲリラ豪雨もスゴいことに。 記者 近年、ゲリラ豪雨や洪水により身動きが取れなくなったクルマが水没するシーンをテレビやネット動画などで頻繁に目にします。ゲリラ豪雨が恐ろしいのは瞬く間に低い場所にある道路が、まるで川のような姿に豹変し、道路の冠水や浸水被害が相次ぐこと。 デスク ゲリラ豪雨の対策は? 記者 多くの専門家や自動車関係者らが口を酸っぱくして語っていたのは、「大雨や台風が予想される場合は絶対にクルマを運転しない」。 デスク それでは、1位の重大ニュースを発表してください! 記者 EV大失速を認めずトヨタ叩きを続ける「かわいそうな推しメディア」。 デスク この期に及んでまだトヨタを叩いているんだ。 記者 これまでEV推しメディアは、「自動車業界の新王者はテスラ」「トヨタの天下は終わった」「トヨタはEV周回遅れ」「ハイブリッドはオワコン」などとレッテルを貼り、言論による集団リンチを行なってきました。ところが、24年はご存じの方も多いと思いますが、これまで声高に〝EVシフト〟を掲げてきた世界の大手自動車メーカーが相次いで計画の変更や撤回を発表。加えてEVシフトをゴリ押ししてきた欧州に大激震が走りました。 というのも、旗振り役のフォルクスワーゲンが崖っぷち状態となり、大リストラを断行すると発表したからです。さらに推しが崇拝してきたテスラは、新王者どころか販売不振とリコールにもがき苦しんでいます。