ロレックス「GMTマスターII」など最大8%値上げ-金価格高騰受け
(ブルームバーグ): スイス高級腕時計の最大手「ロレックス」は、最も人気があるモデルの一部を最大8%値上げした。2024年に金価格が高騰したためだ。
ロレックスのフランスのウェブサイトによると、黒の文字盤40ミリメートルのイエローゴールドの「デイデイト」は1日から4万4200ユーロ(約716万円)となり、従来の4万1000ユーロから値上がりした。イエローゴールドの「ロレックスGMTマスターII」は、4万1300ユーロから4万4600ユーロに引き上げられた。
ロレックスが毎年1月1日に行う年1度の値上げは、高級品の需要、材料費や人件費、インフレの動向を示す指標となる。2024年は金が27%上昇し、14年ぶりの大幅高となった。
ジュネーブのロレックス広報担はコメントを控えた。
今年の値上げ幅は、昨年の値上げ幅を上回った。同社は24年初め、英国でモデルの一部を約4%値上げした。
2025年のスチール製モデルの値上げは、貴金属製に比べ小幅だった。スチール製の「コスモグラフ ・デイトナ」は1万6000ユーロと、24年の1万5500ユーロから上昇した。スチール製ダイバーズウオッチ「サブマリーナー」の価格は約1.6%上昇し、9500ユーロとなった。
今回の値上げは金の価格上昇に関連しているとみられるが、これまでは為替変動が主な要因だった。2022年には、スイスフランが英ポンドとユーロに対して急騰したため、ロレックスは英国と欧州で2度値上げした。
原題:Rolex Hikes Watch Prices by as Much as 8% After Gold Surges(抜粋)
(c)2025 Bloomberg L.P.
Andy Hoffman