両者のパンチが交錯（撮影・蔦野裕）

　日本の格闘技の魅力を世界へ発信するプロジェクト「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO」の第1弾大会となる「能登半島地震チャリティ・イベント　JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE」（10月19日、神奈川・横浜BUNTAI）のメインイベントでブアカーオ・バンチャメーク（タイ／Banchamek Gym）と皇治（TEAM ONE）がボクシング特別ルールで対戦した。 　試合は判定決着なしのルールで行われ、3Rに渡る激しい打撃戦の末、ともに倒れずドローとなった。 　1R、センターを取るブアカーオの周りを回る皇治が積極的にパンチを放っていく。ガードを固めるブアカーオに皇治は左右のボディーを連打。皇治は左ジャブをねじ込む。ブアカーオは右ストレート、左ボディー。皇治はワンツー。ブアカーオは右を打ち抜く。ガードのブアカーオに皇治はボディーもまじえて4連打。ブアカーオは右ストレート。皇治が連打。ブアカーオはガードを固めしのいでから右ボディー。皇治の連打にブアカーオは右ストレート。皇治は終了間際にパンチをまとめる。

ブアカーオの打ち下ろしの右ストレート（撮影・蔦野裕）

　2R、圧をかけるのはブアカーオ。皇治はワンツー。ブアカーオのジャブに皇治は連打を返す。ブアカーオは左ボディー、左アッパー。皇治は左ジャブ。ブアカーオが顔面に連打。皇治も左フックを返す。ブアカーオが前に出て右ストレートも皇治がかわす。ブアカーオは詰めて左アッパー。皇治は左フックもブアカーオがガード。ブアカーオは左右のフックから左ボディー。なおも左ボディー、右ストレート。皇治もパンチを返すがブアカーオのパンチは的確。ブアカーオは右ストレートで皇治ケージまで吹っ飛ばす。皇治はケージを背負いつつも“打ってこい”のポーズ。そこで打ち合う2人。

ブアカーオの左フック（撮影・蔦野裕）

　3R、ブアカーオが圧をかけて左ジャブ。皇治もパンチを返すが、ブアカーオの圧は止まらない。互いのジャブが交錯。ブアカーオは右フック、左ボディー。ブアカーオは右ストレート、左ボディー。皇治もパンチを出すが、ブアカーオは右ストレート、右アッパー。ブアカーオはケージを背負わせ顔面にパンチを連打。皇治もパンチを返す。ともに顔面とボディーに打ち分け。ブアカーオの右アッパーを食らっても皇治は手を出す。ブアカーオはかわして圧をかけてパンチを連打。皇治は右ストレート。ブアカーオは右ストレート、右アッパー。最後までともに手を出し続ける中、試合終了。 　この試合は判定決着はないため、ドローとなった。